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【2027年度】順天堂大学医学部の定員増!|東京都地域枠6→8名、奨学金2,800万円・勤務条件を解説
この記事では、2027年度の順天堂大学医学部の定員増と東京都地域枠(6名→8名)の変更を中心に、奨学金2,800万円の貸与・返還免除条件、出願資格や合格難易度への影響を整理して解説します。
2026年9月4日、順天堂大学が2027年度(令和9年度)における医学部の入学定員について新たな方針を発表しました。文部科学省の認可が得られた場合、医学部の入学定員は2026年度の137名から2027年度は139名へ2名増える予定です。
増員される2名は、いずれも「東京都地域枠」に充てられます。募集人数は 2026年度の6名から2027年度は8名(予定) へと拡大されます。
学年全体で見れば2名の増員ですが、東京都地域枠に限れば募集人員は約33%増える計算です。
一方で、「定員が増えるなら一般入試も入りやすくなるのでは」と考える際には注意が必要です。今回の増員はあくまで東京都地域枠の拡充であり、一般選抜の募集人員が2名増えるわけではありません。
2027年度の順天堂大学医学部受験にどのような影響があるのか、総額2,800万円におよぶ奨学金の貸与制度や卒業後の勤務条件、出願資格の注意点を含めて整理します。
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順天堂大学医学部は137名から139名へ
2026年度、順天堂大学医学部には137名が入学しました。
大学が2026年9月4日付けで公表した方針によると、2027年度入試に関して文部科学省へ臨時的な入学定員増員の認可申請を予定しています。認可が得られた場合、定員の内訳は次のようになります。
恒久定員105名+臨時定員34名=139名
前年度からの増員数は2名であり、その2名はすべて東京都地域枠に充てられます。
公表された地域枠等の募集人員(予定)を比較すると、変更があるのは東京都地域枠のみです。
- 東京都地域枠 :2026年度6名から2027年度予定 8名 へ2名増員
- 新潟県地域枠 :2026年度1名 → 2027年度予定1名
- 千葉県地域枠 :2026年度5名 → 2027年度予定5名
- 埼玉県地域枠 :2026年度10名 → 2027年度予定10名
- 静岡県地域枠 :2026年度5名 → 2027年度予定5名
- 茨城県地域枠 :2026年度2名 → 2027年度予定2名
- 群馬県地域枠 :2026年度1名 → 2027年度予定1名
- 研究医養成枠 :2026年度2名 → 2027年度予定2名
このように、2027年度入試で前年から明確に変わる点は、 東京都地域枠が6名から8名へ増える点 にあります。
東京都地域枠では6年間で総額2,800万円を貸与
順天堂大学が公表している2027年度医学部入学試験要項には、東京都地域枠の奨学金制度について、現時点での予定条件がすでに記載されています。
東京都地域枠で入学した学生には、「東京都地域医療医師奨学金(特別貸与奨学金)」が貸与されます。貸与額の内訳は以下の通りです。
- 修学費 :2,080万円(大学が定める入学金、6年間の授業料、施設設備費、教育充実費の全額)
- 生活費 :月額10万円×6年間=720万円
- 6年間総額 :2,800万円
私立大学医学部の学費負担を考えるご家庭にとって、総額2,800万円という支援額は非常に心強い制度といえます。
ただし、注意しておきたいのは、これが返済不要の「給付金」ではなく、 返還免除条件が設定された奨学金の貸与制度 である点です。
卒業後に所定の勤務条件を満たせば返還が免除されますが、満たさなかった場合は、原則として貸与された総額に所定の利子を加算して返還しなければなりません。
そのため、「地域枠だから学費が無料になる」と安易に捉えて出願することは避ける必要があります。
返還免除には原則9年間の勤務が必要
2027年度入学試験要項によると、奨学金の返還免除を受けるための条件として、貸与期間の1.5倍にあたる期間、指定の医療機関で勤務することが定められています。
医学部の6年間にわたって貸与を受けた場合、義務付けられる勤務期間は 6年間×1.5=9年間 です。
もっとも、「9年間ずっと特定の指定病院やへき地に留まる」という一律の制度ではありません。要項に示された具体的なステップは次の通りです。
- 医師免許の取得と初期研修 :医師国家試験に合格後、東京都内にある順天堂大学医学部附属病院で初期臨床研修を実施
- 指定領域での勤務(4年6か月以上) :9年間のうち2分の1以上にあたる期間、小児医療・周産期医療・救急医療・へき地医療のいずれかの領域で都内の医療機関に従事
- 残りの勤務期間 :その他の期間についても、東京都内の病院において一定の条件に沿って診療に従事
このように、東京都地域枠は単なる学費支援にとどまらず、 医学部卒業後の約9年間にわたる医師としてのキャリア設計に直結する制度 です。
初期研修先や従事する診療領域に一定の指定があるため、受験生本人だけでなく保護者の方も十分に納得したうえで出願を判断することが欠かせません。
出願できるのは「東京都在住」だけではない
名称に「東京都」と付いているため、「都内に住んでいる受験生しか受けられない」と思われがちです。
しかし、2027年度入学試験要項で示された出願資格では、次のいずれかに該当していれば出願が認められます。
- 東京都内に住所を有している者
- 東京都内の高等学校等を卒業した者、または2027年3月に卒業見込みの者
そのため、現在は東京都外(千葉県・埼玉県・神奈川県など)に暮らしていても、東京都内の高校に通っている、あるいは卒業した受験生であれば出願資格を満たす可能性があります。
ただし、住民票だけを都内に移していて実際の生活拠点が都外にある場合は、「東京都内に住所を有している」とは認められません。実態としての居住状況が問われます。
もう一点、強く意識しておくべき出願要件が「専願性」です。東京都地域枠では、順天堂大学への強い入学意志を持ち、 合格した場合には入学を確約できること が出願資格に明記されています。
一般選抜のように「とりあえず併願して合格してから進学先を決める」という受け方はできません。合格した場合は必ず進学する前提で出願する必要があります。
順天堂大学医学部は入りやすくなる?
定員が137名から139名へ増えるニュースを受け、「2027年度入試の難易度が下がるのでは」と期待する受験生や保護者もいるでしょう。
しかし、この増員発表から「順天堂大学医学部全体の難易度が下がる」と判断するのは早計です。
増員される2名はすべて東京都地域枠に割り振られます。一般選抜の募集人員が増えるわけではないため、一般選抜で受験する層にとっての合格難易度に直接的な変化はありません。
一方、東京都地域枠の受験者に限ってみれば、状況は好転します。
募集枠が6名から8名へ拡大するため、人数としては2名ですが、比率で見れば約33%の枠拡大です。出願資格を満たし、将来的に都内の地域医療へ貢献したい明確な意志がある受験生にとっては、合格のチャンスが広がったといえます。
ただし、募集人員の増加によって注目度が上がり、志願者数そのものが増える可能性も十分に考えられます。「枠が増えたから倍率も確実に下がる」と楽観視せず、確実な学力と面接対策を積み上げておく必要があります。
保護者が確認すべきなのは「2,800万円」だけではない
学費と生活費を合わせて総額2,800万円が貸与される東京都地域枠は、経済的な負担を大幅に軽減できる魅力的な制度です。
しかし、医学部受験で地域枠を選択する際に最も避けたいのは、 入学時の経済的メリットだけに着目し、卒業後の勤務条件を軽視してしまうこと です。
高校生の段階で、将来進みたい診療科が明確に定まっていないこと自体は珍しくありません。
しかし、東京都地域枠を利用した場合、初期研修の病院や、その後の小児医療・周産期医療・救急医療・へき地医療といった指定領域での勤務(4年6か月以上)など、医師としての第一歩に具体的な要件が課されます。
医学部での6年間に加え、卒業後の勤務義務期間が原則9年続きます。つまり、15年先を見据えた大きな選択になります。
「憧れの順天堂大学に入れるなら」「学費負担を抑えられるから」といった動機だけでなく、 卒業後に東京都の地域医療を担っていく覚悟が本当にあるのか を、ご家庭で丁寧に話し合っておくことが大切です。
まだ「8名で確定」ではない点には注意
今回の発表を検討するうえで、見落としてはならない前提があります。
順天堂大学が発表した「東京都地域枠8名・総定員139名」という計画は、現時点では 文部科学省へ臨時的な入学定員増員の認可申請を予定している段階 だという点です。
大学側も公式発表において、文部科学省の認可状況等により、募集人員や選抜の実施内容に変更が生じる可能性について明記しています。
一方で、奨学金の貸与額、返還免除の要件、出願資格といった制度の骨格については、すでに公表されている 2027年度入学試験要項に現時点での予定条件が掲載されています 。「どのような制度なのか分からない」という状態ではなく、大枠の条件を把握したうえで検討を進めることが可能です。
最終的な募集人員や出願日程の確定情報については、認可後に順天堂大学から正式に公表される最新の学生募集要項を必ず確認してください。
まとめ
2027年度の順天堂大学医学部入試における重要ポイントを整理します。
- 定員増の計画 :文部科学省の認可を前提として、医学部の入学定員が137名から 139名 へ2名増員予定
- 東京都地域枠の拡大 :増員分はすべて東京都地域枠に充てられ、募集人員は6名から 8名(予定) へ拡大
- 2,800万円の奨学金貸与 :2027年度要項において、修学費2,080万円+生活費720万円の貸与を予定
- 返還免除の勤務要件 :原則 9年間 の都内医療機関勤務が必要。うち 4年6か月以上 は小児・周産期・救急・へき地医療の指定領域に従事
- 出願要件と専願制 :都内在住だけでなく都内高校出身者も対象。合格時の入学確約が必須
東京都地域枠の拡充は、条件に合致する受験生にとって大きな好機です。
しかし、地域枠は単なる合格枠の追加や学費支援策ではありません。 合格の可能性、総額2,800万円の経済的支援、そして卒業後9年間に及ぶ医師としてのキャリア設計を三位一体で捉えて出願すること が何よりも重要です。
※本記事は2026年9月5日時点で順天堂大学が公表している情報をもとに作成しています。東京都地域枠の募集人員等は文部科学省への認可申請予定であり、今後変更される可能性があります。出願時には必ず順天堂大学および東京都の最新情報をご確認ください。
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