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【2027年度】私立医学部入試日程|2月1〜4日に18校集中、保護者が知るべき出願戦略
この記事では、2027年度私立医学部一般選抜で2月1〜4日に一次試験が集中する背景と、保護者が知っておくべき併願校の絞り込み方や出願計画の立て方を詳しく解説します。
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2027年度の私立医学部入試を控えるご家庭にとって、真っ先に把握しておきたい大きな変化があります。
全国の私立医学部31校のうち、なんと18校(全体の約6割)が 「2月1日から4日までの4日間」 に一次試験を集中させているという点です。
「18校も選択肢があるなら出願しやすいのでは?」と思われるかもしれません。しかし、同じ日に実施される複数の試験を同時に受けることはできません。つまり、この4日間で受験できる一次試験は 最大でも4回 に限られます。
従来の「受けたい大学を片っ端から受ける」という併願スタイルは、2027年度には通用しません。
「どの大学を受けるか」と同時に、「同じ日にあるどの大学を諦めるか」まで出願前に決めておく必要があります。
さらに、一次試験の日程が被っていなくても、一次合格後の二次試験(面接・小論文)が重なってしまい、片方を辞退せざるを得なくなるケースも多発します。
出願が始まってから慌てないために、知っておくべき日程の実態と、失敗しない出願計画の組み立て方を整理してお伝えします。
※本記事は2026年8月29日時点の公表情報に基づいています。実際の出願時には、必ず各大学の最新の募集要項をご確認ください。
2月1〜4日に18校、延べ20枠の一次試験が集中する

まず、2027年度の2月1日から4日にかけて実施される一次試験の全体像を確認してみましょう。
内訳を見ると、2月1日に5校、2日に5校、3日に4校、4日に6校となっています(東海大学は2月2日と3日、金沢医科大学は2月3日と4日の2日程を設けているため、延べ試験日としては20枠、大学数では18校です)。
ここで大切なのは、「18校の中からたくさん受けられる」のではなく、 「1日に1校しか受けられない」 という現実です。
たとえば2月1日に日本医科大学を受験する場合、同日に試験を行う東京女子医科大学、日本大学、川崎医科大学、久留米大学の4校はすべて受けられなくなります。1校を選ぶという決断は、同時に他校を捨てる決断でもあるのです。
同じ日に魅力的な候補校が重なるほど、「その貴重な1枠をどこに投資するか」という判断が合否に直結します。
なぜ2027年度は2月上旬に過密日程となったのか
これほどまでに日程が集中した背景には、文部科学省の入試実施要項の運用厳格化が関係しています。
文科省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」では、一般選抜の学力検査期日を原則として「2027年2月1日以降」と定めています。これを受け、大学入学者選抜協議会も2026年5月に「学力検査が合否の大部分を占める選抜を2月1日より前に前倒しして実施しないこと」を各大学へ強く要請しました。
その結果、これまで1月下旬に行われていた一部の私立医学部入試が2月以降へ押し出され、2月上旬のわずかな期間に各大学の日程が密集することになったと考えられます。
もちろん、各大学が日程変更の細かい経緯をすべて公表しているわけではありません。しかし保護者の方にとって重要なのは、背景の分析よりも 「この過密日程の中で、どうやって我が子の併願プランを成立させるか」 という現実的な戦略です。
偏差値順ではなく「試験日ごと」に候補校を比較する
従来の受験感覚で「偏差値が高い順、行きたい順」に受けたい大学をリストアップしていくと、2027年度の出願計画はすぐに破綻してしまいます。
出願校を検討する際は、まず 候補校を「一次試験の日付ごと」にグループ分けする ことから始めてください。その上で、各日程について「本命(第1候補)」と「対抗(第2候補)」を絞り込んでいきます。
たとえば2月1日であれば、次のような基準で比較します。
- 日本医科大学の過去問で、合格最低点を超える得点を安定して取れるか
- 日本大学を選んだ方が、問題の相性的に年度ごとの得点のブレが少ないか
- 川崎医科大学や久留米大学を見送った場合、他の日に受ける大学で安全圏を確保できているか
- もし合格した場合、通学環境や学費面を含めて本当に進学する意思があるか
単に「有名だから」「受けられるから」と選ぶのではなく、 「その大学に1枠を使うことで、併願全体の合格可能性が最も高まるか」 を見極める必要があります。
偏差値表の数字だけで「安全校」を判断しない
候補校を絞る目安として偏差値は便利ですが、それだけで合否の難易度を決めつけるのは危険です。
河合塾のボーダー偏差値は「合格可能性50%のライン」を示す目安にすぎず、「この偏差値を超えているから確実に受かる」という保証ではありません。
特に私立医学部は、偏差値帯が近くても 大学ごとに出題傾向や配点バランスが全く異なります。
- 数学の計算スピードと処理量が極端に求められる大学
- 英語の超長文読解で差がつく大学
- 理科2科目の配点比率が高く、理科が得意な受験生に有利な大学
- 記述式中心か、全問マークシート方式か
- 面接や小論文が一次試験日に課されるか、二次試験でじっくり評価されるか
たとえば2月4日は6大学が一挙に競合しますが、一般枠のボーダー偏差値はいずれも62.5〜65.0の狭い範囲に固まっています。偏差値表を眺めているだけでは、どこを受けるべきか判断がつきません。
候補となる大学は、必ず過去3年分以上の過去問を本番と同じ制限時間で解き、次のポイントを確認してください。
- 合格最低点に対して、何点くらい余裕があるか
- 制限時間内に全問解き切れるスピード感か
- 数学や英語で極端に大崩れする年度がないか
- 理科2科目で確実に合格点を稼げるか
1年分だけの過去問で一喜一憂せず、 「複数年解いても安定して合格ラインを超えられる再現性があるか」 を見極めることが大切です。
一次試験をクリアしても「二次試験」で重複するリスク
2027年度の出願で最も見落としがちなのが、 「一次試験合格後の二次試験日程」 です。
たとえば、福岡大学の一次試験は2月2日、埼玉医科大学の一次試験は2月4日です。一次試験自体は別の日なので、両方とも受験することができます。
ところが、二次試験は両校とも 「2月14日の1日のみ(固定日)」 に設定されています。そのため、もし両方の一次試験に合格した場合、どちらか一方の二次試験を泣く泣く諦めることになります。
一方で、候補日が被っていても、出願時に受験生自身が二次試験日を選べるため、日程をずらして両立できる組み合わせもあります。
出願時には、一次試験の日付だけでなく、
「二次試験日はいつか」
「その試験日は自分で選べるのか、大学から指定されるのか」
まで必ず確認しておかなければなりません。
一次合格後に受けられなくなる組み合わせや回避策の詳細は、次の記事で詳しく整理しています。
https://note.com/goukalize/n/n56cc0d81aefb
二次試験から逆算して出願カレンダーを組み立てる
2027年度の入試を乗り切るためには、「一次試験を並べてから二次試験を考える」のではなく、 「二次試験の枠を先に仮置きし、そこから一次試験の出願先を逆算する」 のが確実です。
次の5つのステップでカレンダーを作成してみてください。
1.動かせない二次試験日を書き込む
まずは、二次試験が1日のみに固定されている大学(日本大学、久留米大学、福岡大学、埼玉医科大学など)をカレンダーに入れます。もし同じ日に2校が被るなら、両方通った際にどちらを受けに行くか、あらかじめ優先順位を決めておきます。
2.大学指定・希望非確約の候補日を仮押さえする
二次試験日が複数あっても、大学側が一方的に指定する大学(東北医科薬科大学など)や、希望を出せても確約されない大学(関西医科大学、順天堂大学など)は、候補となるすべての日程を仮押さえしておきます。
3.本人選択の大学を空いている枠に配置する
出願時に二次試験日を選べる大学(北里大学、聖マリアンナ医科大学、金沢医科大学など)は、固定日や大学指定の候補日を避けて登録日を決めます。
4.試験地間の移動ルートと宿泊を確認する
カレンダー上で日付が分かれていても、前日の試験終了後に次の試験地へ無理なく移動できるかを確認します。新幹線や飛行機の最終便、前泊の手配、翌日の集合時刻まで洗い出しておきます。
5.合格発表日と入学手続の締切を書き込む
第一志望校の結果を待っている間に、先に合格した大学の入学金納入期限が来てしまうケースはよくあります。保護者の方は、いつ・いくらの納入が必要になるのか、資金スケジュールも合わせてカレンダーに落とし込んでおきましょう。
たとえば日本医科大学の場合、2027年度一般選抜前期の最終合格発表は2月16日、入学金150万円の納入期限は2月19日です。一方、順天堂大学の最終合格発表は2月20日です。
順天堂大学の結果が出る前に、日本医科大学の入学金を納めて席を確保するかどうかの判断が必要になります(※日本医科大学の初年度授業料300万円の納入期限は2月24日です)。
出願前に家族で話し合っておくべき「4つの決断」
出願が始まる前の段階で、受験生本人と保護者の方で次の4点を共有・合意しておくことをおすすめします。
- 両方の一次試験に合格した場合、どちらの二次試験を優先するか
- 第一志望の合格発表前に他大学の手続期限が来た場合、入学金を納めて席を確保するか
- 地方の大学に合格した場合、本人が6年間その地域で学ぶ意思があるか
- 地域枠等で出願する場合、卒業後の勤務条件について本人・ご家庭で十分に納得しているか
これらを一次合格の直後に話し合おうとすると、発表から締切までの数日間で慌てて重い決断を下すことになり、受験生にも大きな心理的負担がかかります。
事前に優先順位を決めておけば、「受かっても行けない・受けられない組み合わせ」への無駄な出願を省くことができ、受験料や移動費の節約だけでなく、本人の体力温存にもつながります。
「競合が多いから穴場になる」という予想は禁物
同じ日に複数の大学が集まると、「志願者が分散して倍率が下がるのではないか」「今年は穴場になる大学が出るのではないか」といった情報が出回りやすくなります。
しかし、根拠の薄い「穴場予想」を鵜呑みにして出願先を決めるのはおすすめできません。
受験生側が日程を選別するのと同時に、大学側も歩留まりを見越して正規合格者数や補欠合格の出し方を調整します。出願者数が減ったからといって、必ずしも合格ボーダーが下がるとは限りません。
不確定な予想に頼るのではなく、あくまで 「本人の過去問の得点力」 と 「現実的な日程の成立性」 を軸に出願校を決めましょう。
まとめ:2027年度は「どこを受けるか」より「どう組み合わせるか」
2027年度の私立医学部入試は、2月1日〜4日の4日間に18校の一次試験が集中する前代未聞のスケジュールです。
納得のいく出願計画を立てるためのポイントは次の通りです。
- 一次試験の日付ごとに候補校を並べて比較する
- 偏差値の上下だけでなく、過去問の得点の安定性で選ぶ
- 二次試験の日程と、その決定方法(選択制か指定制か)を確認する
- 試験会場間の移動と前泊の現実性をシミュレーションする
- 合格発表日と入学金納入締切をカレンダーに可視化する
- 重複したときの志望順位を事前に家族で合意しておく
2027年度は、単に受けたい大学を選ぶだけでなく、 「限られた日程の中で、どう組み合わせれば合格のチャンスを最大化できるか」 という戦略が合否を左右します。
ご家庭で早めにカレンダーを作成し、万全の態勢で本番を迎えられるように準備を進めていきましょう。
主な出典
- 文部科学省「入学者選抜実施要項」
- 大学ジャーナルオンライン「私立医学部受験の王道戦略『数多く受けてどこか1校の合格を狙う』2027年度入試は成立しづらい」
- 河合塾Kei-Net「入試難易予想ランキング表」
- 各大学が公表する2027年度入試情報・学生募集要項
※入試日程、募集人員、選抜方法は変更される場合があります。出願時には各大学の最新情報をご確認ください。
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