オンライン大学受験予備校ゴウカライズのロゴ
オンライン大学受験予備校ゴウカライズ
LINEで相談!
ゴウカライズの大学受験ブログページを案内するヘッダー画像

Blog

大学受験ブログ

【母関数マスター講座 第7回】不等式の条件を方程式に変えるテクニック〜ダミー変数の導入〜に関する大学受験ブログ記事のサムネイル画像

【母関数マスター講座 第7回】不等式の条件を方程式に変えるテクニック〜ダミー変数の導入〜

    ゴウカライズ編集部
    5 April, 2026

    前回(第6回)は、 $${x = -1}$$ の代入で偶数次と奇数次の係数を完全に分離する手法を学びました。

    今回は第2部の締めくくりとして、入試で頻出の「和が $${n}$$ 以下」という不等式条件を母関数で扱うための、シンプルかつ強力なテクニックを紹介します。

    母関数マスター講座の全体像、シラバスは以下の記事でご覧ください。

    https://note.com/goukalize/n/ne5f45c351ab2

    LINE追加でまとめPDF配布中!

    公式LINEを追加して「母関数マスター講座」と送信していただいた方に、講座全体をまとめたPDF(全63ページ)を無料でお配りしています。

    自動送信のため、送信文は 「母関数マスター講座」 と正確にお送りください。

    https://line.me/R/ti/p/@965ezfgt?oat_content=url

    1. 不等式条件と母関数の相性

    これまで扱ってきた問題は、すべて「和がぴったり $${k}$$ になる」という等式条件でした。母関数は「特定の次数の係数を読み取る」仕組みなので、ターゲットが1つの次数に定まる等式条件とは相性抜群です。不等式も、ひと工夫加えれば同じ枠組みで扱えます。

    では、次のような問題はどうでしょうか。

    【問題】
    $${x + y + z \leq 10}$$ を満たす、負でない整数 $${(x, y, z)}$$ の組は何通りあるか?

    不等式がある以上、「 $${t^k}$$ の係数を1つ読み取る」だけでは済みません。 $${k = 0}$$ から $${k = 10}$$ までのすべての係数を足し合わせる必要があり、これでは手間がかかります。

    2. ダミー変数で不等式を等式に変換する

    ここで登場するのが「ダミー変数」のアイデアです。新しい変数 $${w \geq 0}$$ を導入して、不等式を等式に書き換えます。

    $$
    \begin{aligned}
    x + y + z + w = 10 \quad (x, y, z, w \geq 0) \tag{①}
    \end{aligned}
    $$

    $${w}$$ は「 $${10}$$ から $${x+y+z}$$ を引いた余り」を吸収する変数です。 $${x + y + z}$$ が $${10}$$ 以下であるかぎり $${w}$$ は0以上の整数になるので、①の解と元の不等式の解は1対1に対応します。

    3. 母関数に翻訳して一撃で求める

    ①は「4個の変数の和が10になる負でない整数解」ですから、第4回で学んだ重複組合せそのものです。

    $$
    \begin{aligned}
    (1 + t + t^2 + \cdots)^4 \tag{②}
    \end{aligned}
    $$

    ②の $${t^{10}}$$ の係数を求めればよいので、重複組合せの公式により、

    $$
    \begin{aligned}
    {}{4+10-1}\mathrm{C}{10} &= {}{13}\mathrm{C}{10} \\
    &= {}_{13}\mathrm{C}_3 \\
    &= \frac{13 \cdot 12 \cdot 11}{3 \cdot 2 \cdot 1} \\
    &= 286 \tag{③}
    \end{aligned}
    $$

    ③より、答えは286通りです。不等式の問題が、ダミー変数を1つ追加するだけで、等式の問題に帰着しました。

    4. 上限付きの不等式も同じ発想で処理できる

    応用として、各変数に上限がある場合も見ておきましょう。

    【問題】
    $${x + y + z \leq 10}$$ 、ただし $${0 \leq x \leq 3, , 0 \leq y \leq 3, , 0 \leq z \leq 3}$$ を満たす整数の組は何通りか?

    同様にダミー変数 $${w \geq 0}$$ を導入して $${x + y + z + w = 10}$$ とします。 $${x, y, z}$$ にはそれぞれ上限3があるので、母関数は次のようになります。

    $$
    \begin{aligned}
    f(t) = (1 + t + t^2 + t^3)^3 \cdot (1 + t + t^2 + \cdots) \tag{④}
    \end{aligned}
    $$

    ④の前半3つのカッコが $${x, y, z}$$ (上限あり)、最後のカッコが $${w}$$ (上限なし)を表しています。この式の $${t^{10}}$$ の係数を求めれば、それが答えです。

    上限なしの変数と上限ありの変数が混在しても、母関数なら同じ枠組みの中で自然に処理できます。

    まとめ

    「和が $${n}$$ 以下」という不等式条件は、ダミー変数を1つ導入して「和がぴったり $${n}$$ 」の等式条件に変換するだけで、母関数の守備範囲に入ります。不等式を見たら「余りを吸収する変数を足す」。これを反射的にできるようになると、入試問題での対応力がぐんと上がります。

    次回、第8回からは第3部に入ります。ここまで登場した冪級数を、等比級数の公式で「分数」に圧縮する計算テクニックを学びます。


    【無料相談受付中】学習マネジメントはゴウカライズにおまかせを!

    「成績が伸び悩んでいるけどどうやって打破すればいいかわからない…」
    「塾・予備校に行ってるけど、全体の成績が思ったように上がらない…」

    そんな悩みをお持ちの受験生・保護者の皆様、ゴウカライズにご相談ください!

    入試を突破するため、私たちはあなたの志望校や受験方式に必要なすべてをトータルサポートします。

    【一般入試】完全オーダーメイドの学習計画
    入試は、わずかな失点が合否を分けることもあります。あなたの現状と志望校の出題傾向を分析し、合格ラインに到達するための最短ルートを設計。日々の進捗管理で、学習の遅れも見逃しません。

    【推薦・総合型選抜】面接・小論文もプロが対応
    推薦入試や総合型選抜で必須となる「面接・小論文・志望理由書」の対策もお任せください。医学部や獣医系特有のテーマ(動物倫理や獣医療時事など)に対応できるプロ講師が、合格レベルの答案作成と受け答えを指導します。

    プロ講師・優秀学生講師の個別指導
    学習管理だけでなく、経験豊富なプロ講師や、高倍率から選抜された優秀な学生講師による完全個別指導も提供。
    苦手科目の克服や過去問解説など、あなたのニーズに合わせた1対1の指導が可能です。

    【医学部・獣医学部対策】特殊な対策に完全対応 :
    医学部入試、獣医学部入試は特殊な対策が必要です。
    面接などがある入試形式の場合、面接対策も侮れません。
    そんな入試に精通したプロがゴウカライズには多数在籍しています。
    ゴウカライズ代表の大北も医学部・獣医学部受験の指導経験は15年を超える大ベテランです。

    まずは無料相談で、あなたの合格までのロードマップを一緒に描きませんか?
    無理な勧誘は一切ありません。
    予備校選びに迷っているなどの相談でも、客観的にアドバイスを行います。

    公式LINEでいつでも無料相談を受け付けています!

    https://goukalize.com/

    https://line.me/R/ti/p/@965ezfgt?oat_content=url

    #医学部専門予備校 #入試数学 #大学受験 #オンライン塾

    医学部受験生はこちらへ!

    獣医学部受験生はこちらへ!

    ゴウカライズ編集部

    オンライン予備校ゴウカライズの編集部が、大学受験に役立つ情報を整理してお届けしています。

    前後の記事