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東京女子医科大学に千葉県地域枠2名を新設へ【2027年度】定員・修学資金・9年勤務を解説

    ゴウカライズ編集部
    15 September, 2026

    千葉県は2027年度、東京女子医科大学医学部に「千葉県地域枠」2名を設ける方針案を示しました。

    方針案どおりに進めば、千葉県地域枠の合計は39名から41名へ増えることになります。

    ただし、これは東京女子医科大学の総募集人員を約110名から約112名へ増やす話ではありません。

    地域枠2名は、一般選抜「約50名(地域枠を含む)」の内数となる予定です。

    なお、2026年9月12日時点では、大学からの最終的な募集条件の公表を待つ段階にあります。

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    2027年度から東京女子医科大学に千葉県地域枠2名を設定へ

    千葉県は2026年9月4日、同月1日に開かれた県医療審議会医療対策部会の資料を公表しました。
    資料では、2027年度の千葉県地域枠を計41名とし、 東京女子医科大学の恒久定員内に2名を新設する方針案 が示されています。

    2026年度まで東京女子医科大学の千葉県地域枠は0名でした。
    今回の案どおりに実施されれば、2027年度の千葉県地域枠における大学別内訳は次のようになります。

    • 千葉大学:20名
    • 日本医科大学:7名
    • 順天堂大学:5名
    • 帝京大学:2名
    • 東邦大学:5名
    • 東京女子医科大学:2名
    • 合計:41名

    県は、千葉県の医師偏在指標が全国40位であり、引き続き医師確保が必要だと説明しています。
    今回の増加は、既存5大学の枠を増やすのではなく、東京女子医科大学を地域枠の対象校に加えることで行われます。

    新情報は「千葉県・2名」が県側資料で具体化したこと

    東京女子医科大学は、7月に公表した2027年度医学部学生募集要項で、一般選抜の区分内に地域枠を導入する予定をすでに示していました。
    ただし、募集要項の記載は「千葉県と設置協議中。確定後にホームページで公表」という段階で、人数は未公表でした。

    したがって、9月4日の県資料による新情報は、地域枠の導入そのものではありません。
    対象は千葉県であり、人数が2名であると初めて具体化した点 にあります。

    一方、県資料の表題はあくまで「方針(案)」です。
    大学の受験生サイトにも、9月12日時点で地域枠の最終案内は掲載されていません。

    まだ「新設決定」とは言えず、 「新設へ」「県が方針案」 とする表現が正確です。

    東京女子医科大学の総定員が2名増えるわけではない

    ここは誤解しやすい点です。

    東京女子医科大学の2026年度募集人数は110名でした。
    2027年度募集要項も、総募集人員を「約110名」とし、そのうち一般選抜を「約50名(地域枠を含む)」としています。

    県資料も「恒久定員内に2名分を設定」と明記しています。

    つまり、今回の2名は約110名に上乗せされるのではなく、 公表済みの募集枠の内側に設けられる地域枠 です。
    現時点で「一般枠48名+地域枠2名」と正式に区分されたわけではありません。

    そのため、一般枠との併願方法や、地域枠で不合格となった場合に一般枠で再判定されるかなどは、大学の続報を待つ必要があります。

    なお、県資料では東京女子医科大学の2名を「2(2)」と表記しています。
    括弧内は地域医療貢献策を前提とした恒久定員増に由来する枠であることを示しています。

    ただし、これは制度上の区分であり、2027年度に募集総数が110名から112名へ増えるという意味ではありません。

    修学資金は月20万円、6年間で最大1,440万円

    千葉県地域枠の私立大学医学部生には、千葉県医師修学資金として 月額20万円 が貸与されます。
    6年間継続して貸与を受けた場合は、次の計算になります。

    20万円 × 12か月 × 6年 = 1,440万円

    これは給付型奨学金ではなく、返還免除条件が付いた貸付金です。
    医師免許取得後、貸付期間の1.5倍に当たる期間、知事が定める病院・診療所で勤務すると返還が免除されます。

    6年間借りた場合の就業義務年限は、原則9年間です。

    返還免除要件を満たさない場合は、貸与額に10%の利息を付した金額を返還する扱いです。
    家計支援の大きさだけでなく、卒業後の進路変更時に生じる返還リスクまで確認する必要があります。

    「9年間ずっと同じへき地病院」ではない

    原則9年間という数字だけを見ると、卒業後ずっと同じ医師不足地域に勤務するように見えます。
    実際の制度はキャリア形成プログラムに沿ったローテーションです。

    6年間貸与を受けた場合の「新プログラム」では、原則として次の勤務が求められます。

    • 県内の臨床研修病院群で2年間
    • その後を含め、県内の対象医療機関で通算9年間
    • 地域A群で2年以上
    • 地域A群と地域B群を合わせて4年以上

    したがって、9年間すべてを同じ病院で勤務する制度ではありません。
    一方で、勤務地の選択が完全に自由というわけでもありません。

    県外で初期臨床研修した期間は、原則として義務年限へ算入されません。
    その分は別の対象勤務で補う必要があります。

    大学院進学や海外留学などに利用できる4年間の返還猶予があり、出産・育児・疾病などについては別途配慮があります。
    「9年を卒業直後から連続して消化しなければならない」と単純化するのも正確ではありません。

    以前からあった「一般枠」と、今回の「地域枠」は別

    東京女子医科大学は、現行制度でも千葉県医師修学資金の「長期支援コース(一般枠)」の対象校です。
    一般枠は、地域枠以外で入学した在学生が大学の推薦を受けて応募し、県の選考を受ける仕組みです。

    今回新設されるのは、 入試時点で千葉県地域枠として別枠選抜される2名 です。
    「東京女子医科大学の学生が2027年度から初めて千葉県の修学資金を利用できる」という意味ではありません。

    情報を検索する際にも混同しやすいため、両者の違いに注意が必要です。

    出願判断の前に確認すべき未公表事項

    2026年9月12日時点で、次の点は大学の正式発表待ちです。

    • 千葉県出身・在住などの出願要件が設けられるか
    • 一般枠と地域枠の志望方法、併願・再判定の扱い
    • 地域枠独自の面接、志望理由書、誓約書の有無
    • 合格後の辞退制限や修学資金手続き
    • 2名を除いた一般選抜の正式な募集人数

    2名という人数だけで「一般枠より入りやすい」と判断する材料はありません。
    選抜方式自体が未公表であり、最大1,440万円の返還免除と原則9年間の勤務条件が一体になっている点を先に確認すべきです。

    よくある質問

    東京女子医科大学の医学部定員は112名になりますか

    なりません。
    2027年度の総募集人員は約110名で、地域枠2名は一般選抜約50名の内数として設けられる予定です。

    1,440万円は返さなくてよい奨学金ですか

    無条件の給付ではありません。
    原則9年間、千葉県のキャリア形成プログラムに沿って勤務すれば返還が免除されます。

    要件を満たさない場合は、10%の利息を付して返還する扱いです。

    9年間すべて医師不足地域で勤務しますか

    9年間すべてが同一の医師不足地域・同一病院という意味ではありません。
    新プログラムでは地域A群2年以上、地域A群とB群を通算4年以上など、複数の医療機関群を組み合わせて義務年限を満たします。

    東京女子医科大学の地域枠2名は確定ですか

    千葉県は2名を設定する方針案を公表していますが、大学はなお「確定後にホームページで公表」としています。
    出願条件や選抜方法は大学の最終発表を確認してください。


    公式資料

    1. 千葉県「令和8年度第1回医療審議会医療対策部会開催結果」
    2. 千葉県「令和9年度における医学部入学定員(千葉県地域枠)について」
    3. 東京女子医科大学「2027年度医学部学生募集要項」
    4. 千葉県医師修学資金貸付制度
    5. 千葉県「キャリア形成プログラム」

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