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【藤田医科MMI対策講座 第2回】コンビニで駄々をこねる子供、どう対応する?~状況判断力と他者への配慮~
医学部受験生の皆さん、こんにちは!ゴウカライズメディカルです。 藤田医科大学のMMI対策、第2回は、院外でのとっさの状況判断力が試される課題です。
医師は院内だけでなく、一人の人間として社会の中でどう振る舞うべきか、その倫理観やコミュニケーション能力が問われます。あなたなら、この状況をどう解決しますか?
【2023年度 藤田医科大学MMI過去問】
『あなたはコンビニのレジに並んでいます。あなたの前には40代ほどの女性が並んでおり、先頭には小学校1年生ぐらいの男の子がいます。男の子はジュースとチョコレートを買いたいようですが、所持金が足りず、駄々をこねている様子です。店内に男の子の親は見当たりません。レジを担当している店員は困っており、店長を呼ぼうとしましたが、店長は店の外で掃除をしています。あなたの前の女性はイライラしているようです。』
質問1. このとき、あなたはどうするか
質問2. あなたが男の子を説得しようとしても、男の子はぐずり続けている。あなたはどうするか
MMI思考のフレームワークで考える
この課題の核心は**「複数のステークホルダー(関係者)がいる中で、誰を最優先し、どのように働きかけ、状況を改善するか」**です。
1. ステークホルダーの特定と状況分析
- 男の子: 欲求が満たされず混乱している。保護者が見当たらず、安全の確認も必要。最優先で配慮すべき対象。
- 店員: 対応に困窮し、助けを求めている可能性がある。
- 前の女性: イライラしており、状況の悪化要因になりかねない。配慮が必要。
- あなた(受験生): 第三者だが、状況を解決できるポテンシャルを持つ。行動が評価される。
- 店長: すぐには対応できないが、最終的な責任者。
2. 問題の根本は何か?
表面的な問題は「男の子がお金が足りずに駄々をこねていること」ですが、根本的な問題は**「保護者が見当たらず、子供が一人で困っていること」**です。お金を払ってあげる、などの安易な解決策がなぜ不適切なのか、ここを理解することが重要です。
良い回答例・悪い回答例
質問1: このとき、あなたはどうするか
悪い回答例 👎
「男の子がかわいそうなので、足りない分のお金を私が出してあげて、早くレジを済ませられるようにします。そうすれば、男の子は喜びますし、店員さんや後ろの女性も助かると思うので、それが一番良い解決策だと思います。」
【評価】
- 根本的解決になっていない: なぜ子供が一人でいるのか、という最も重要な問題から目をそらしています。その場しのぎの解決であり、子供を危険な状態に放置することにつながりかねません。
- 善意の押し付け: お金を与える行為が、必ずしもその子の為になるとは限りません。より大きな問題を見過ごすリスクがあります。
- 思考の浅さ: 短絡的で、状況を多角的に分析できていません。
良い回答例 👍
「まず、男の子の安全確保と感情への配慮を最優先に行動します。
最初に、かがんで男の子と目線を合わせ、『お菓子が欲しいんだね。困ったね』と彼の気持ちに共感を示します。その上で、『お父さんかお母さんはどこにいるか分かるかな?一緒に探そうか?』と、彼の保護者を探すという本来の目的に向けて優しく問いかけます。同時に、他の関係者にも配慮します。困っている店員さんには『何かお手伝いしましょうか』と声をかけ、介入する意志を示します。イライラしている後ろの女性には、軽く会釈をして『お待たせしてすみません』と伝え、場の緊張を和らげるよう努めます。私の行動の目的は、単にレジの流れを良くすることではなく、保護者とはぐれた可能性のある子供を安全に保護し、関係者全員の不満や混乱を最小限に抑えながら、根本的な問題解決に導くことです。」
【評価】
- 優先順位の明確化: 子供の安全確保を最優先にしている点が明確です。
- 多角的な配慮: 子供、店員、他の客という、その場にいる全員への配慮ができています。
- 根本原因へのアプローチ: お金で解決するのではなく、「保護者を探す」という本質的な問題に取り組む姿勢を示せています。
質問2: 男の子がぐずり続けている。あなたはどうするか
悪い回答例 👎
「説得しても無駄なようなので、これ以上は自分にできることはないと思います。あとはお店の人の仕事なので、店員さんに任せて自分は列から離れて様子を見守ります。」
【評価】
- 責任感の欠如: 一度介入したにもかかわらず、困難に直面するとすぐに諦めてしまっています。
- 問題解決能力の低さ: 一つの方法がダメだった時に、次の手を考えるという思考ができていません。
良い回答例 👍
「直接的な説得が難しいと判断し、アプローチを切り替えます。無理に言い聞かせるのは、子供の混乱を増すだけだと考えます。
まず、『そっか、悲しいよね』と彼の感情を改めて受け止め、安全を確保するために、レジの列から少し離れた邪魔にならない場所に優しく誘導します。その上で、店員さんにもう一度協力をお願いします。『お子さんがまだ興奮しているようなので、私がここで少し様子を見ています。その間に、店内放送で保護者の方の呼び出しをお願いすることはできますでしょうか』と、具体的な役割分担を提案します。感情的になっている子供への直接的な働きかけから、より公的で効果的な手段である『店内放送』へと解決策をシフトさせます。諦めるのではなく、状況に応じて最も適切な手段は何かを考え、周囲と協力して行動することが重要だと考えます。」
【評価】
- 柔軟な思考と適応力: 一つの方法に固執せず、状況に応じてプランBに移行できています。
- 協調性: 自分一人で解決しようとせず、店員さんと協力して解決にあたる姿勢が示せています。
- 冷静な判断力: 感情的になっている相手に対し、冷静に次の最適な行動を判断できています。
【今回のまとめ】
- 表面的な問題解決に飛びつかない。根本的な原因は何かを考える。
- その場にいる複数の関係者(ステークホルダー)を認識し、それぞれに配慮する。
- 最優先すべきは、弱者(この場合は子供)の安全とケア。
- 一つの方法がダメでも諦めず、次の解決策を考え、周囲と協力する。
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