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【医学部MMI対策講座 第1回】「コンビニ受診」あなたはどう考える?~思考のフレームワークを身につけよう~

4 November, 2025


医学部受験生の皆さん、こんにちは!ゴウカライズメ-ディカルです。

今回から始まる「医学部MMI対策講座」では、MMI面接で頻出のテーマを取り上げ、具体的な思考プロセスと回答のポイントを分かりやすく解説していきます。第1回のテーマは**「コンビニ受診」**です。


【今回の課題】

あなたは夜間救急外来で働く研修医です。深夜2時、軽い咳と鼻水だけの患者さんが「日中は仕事で忙しくて来られなかった」と言って来院しました。このような、いわゆる「コンビニ受診」について、あなたの考えを述べてください。

あなたなら、この状況でどのように考え、何を伝えますか?


MMI思考のフレームワークで考える


MMI面接では、単に「良い」「悪い」と結論を出すだけでなく、なぜそう考えるのかという思考のプロセスを多角的に示すことが重要です。以下のフレームワークに沿って考えてみましょう。

1. 状況の整理(ステークホルダーの特定)

まず、この状況に関わる人々(ステークホルダー)と、それぞれの立場を整理します。

  • 患者さん:
    • 症状は軽いが、不安を感じているかもしれない。
    • 日中の受診が困難な労働環境にある可能性がある。
  • 医療従事者(あなた、他の医師、看護師など):
    • 疲労が蓄積し、重症患者への対応に支障が出る恐れがある。
    • 医療資源(時間、人材、物品)は有限である。
  • 他の患者さん(重症患者など):
    • 緊急性の高い治療を受ける機会が奪われる可能性がある。
  • 社会全体:
    • 医療費の増大につながる可能性がある。
    • 国民の医療に対する意識の問題。

2. 課題の多角的な分析

次に、それぞれの立場から考えられる論点を挙げ、問題を深掘りします。

  • 患者さんの権利: 「いつでも安心して医療を受けられる」という国民皆保険の理念からすれば、患者さんの受診行動を一方的に非難することはできない。
  • 医療現場の現実: 医師の過重労働や救急医療体制の逼迫は深刻な問題。軽症患者への対応が、本当に緊急を要する患者への対応を遅らせるリスクがある。
  • 制度・社会の問題: なぜコンビニ受診が起こるのか?「日中に受診しにくい社会構造」「医療に関する情報不足」「気軽に相談できるかかりつけ医の不在」など、社会的な背景も考察する必要がある。


良い回答例・悪い回答例


では、上記の分析を踏まえて、具体的な回答例を見ていきましょう。


悪い回答例 👎


「コンビニ受診は、医療従事者の負担を増やし、本当に治療が必要な重症患者さんの迷惑になるので、絶対にやめるべきだと思います。患者さんには、自分の症状の緊急性を考えて行動するよう、もっと啓発していくべきです。」

【評価】

  • 一方的: 患者さんの背景を考慮せず、一方的に非難している印象を与えます。
  • 思考が浅い: 医療現場の視点しかなく、多角的な分析ができていません。
  • 非建設的: 「やめるべき」という主張だけで、具体的な解決策の提示がありません。


良い回答例 👍


「まず、深夜に受診された患者さんの不安な気持ちに寄り添い、丁寧な診察と説明をすることが大前提だと考えます。その上で、いわゆるコンビニ受診という問題について、多角的に考える必要があると思います。
第一に、患者さんの背景への配慮です。 日中は仕事が休めないなど、やむを得ない事情で夜間にしか受診できない方もいらっしゃるかもしれません。そのため、受診行動だけを一方的に非難することはできません。第二に、医療資源の有限性という現実です。 救急外来の医師や看護師のマンパワーは限られており、緊急性の高い患者さんのために確保されるべきです。軽症の患者さんが増えることで、救急医療体制全体が逼迫するリスクも考慮しなければなりません。そこで、私が考えるべきは、両者のバランスです。 短期的な対応としては、患者さんに安心感を与えつつ、かかりつけ医への相談や、#7119(救急安心センター事業)のような電話相談窓口の利用を丁寧に案内することが考えられます。長期的には、社会全体での取り組みが必要です。 企業における柔軟な働き方の推進や、国民一人ひとりが医療資源の有限性を理解し、適切な受診行動について考えるための啓発活動、そして、どんなことでも気軽に相談できるかかりつけ医機能の強化などが重要だと考えます。」

【評価】

  • 共感的姿勢: まず患者の気持ちに寄り添う姿勢を示せています。
  • 多角的な視点: 患者、医療者、社会という複数の視点から問題を捉えられています。
  • 建設的な提案: 短期的・長期的の両面から、具体的な解決策を提示できています。
  • 論理的な構成: 「第一に」「第二に」といった言葉を使い、分かりやすく考えを整理できています。

【今回のまとめ】

  • 結論を急がない! まずは状況を多角的に分析しよう。
  • ステークホルダー(関係者)の視点で物事を考えよう。
  • 一方的な批判はNG。 背景にある社会問題にも目を向けよう。
  • 短期・長期の視点で建設的な解決策を考えよう。

次回は、また別のテーマでMMI対策を深掘りしていきます。ぜひ、今回の思考フレームワークを、日々のニュースを見るときなどにも活用してみてください!



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