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【2027年度】私立医学部「二次試験かぶり」を整理|一次合格後に受けられない組み合わせは?

    ゴウカライズ編集部
    31 August, 2026

    この記事では、2027年度私立医学部一般選抜における二次試験日程の重複リスクを整理し、一次合格後に受けられなくなる組み合わせや出願時の回避策を詳しく解説します。

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    私立医学部の併願プランを立てるとき、多くのご家庭がまず注目するのは「一次試験の日程」です。

    「2月1日はA大学、2日はB大学、4日はC大学」といったように、一次試験の日付さえ重ならなければ問題なく併願できると考えてしまいがちです。

    しかし、2027年度の入試では、 一次試験の日程が被っていないからといって、安心することはできません。

    せっかく一次試験を突破しても、その後の「二次試験(面接・小論文など)」の日程が重なってしまい、どちらか一方を泣く泣く諦めざるを得なくなるケースがあるからです。

    しかも、二次試験の日程が複数用意されている大学であっても、受験生が自由に日を選べるとは限りません。希望を出せても大学側に指定される場合や、最初から大学から一方的に割り振られる大学も少なくありません。

    特に2027年度は、2月1日〜4日に一次試験を実施する主要18校だけでも、二次試験の候補日が2月13日に6校、14日に8校、15日に4校と極端に集中しています。

    この記事では、単に「カレンダー上の日付が重なっているか」だけでなく、 「一次合格後に実際に両校とも受けに行けるのか」 という現実的な視点から、二次試験日程の重複パターンと注意点を整理します。

    ※本記事は2026年8月29日時点の公表情報に基づいています。実際の出願時には、必ず各大学の最新の募集要項をご確認ください。


    候補日の重複は46組。ただし「危険度」は3段階に分かれる

    2月1日〜4日に一次試験を行う18校について、二次試験の候補日を機械的に突き合わせると、候補日が1日以上重なる組み合わせは延べ46組にのぼります。

    ただし、46組すべてで「併願したら絶対に受けられなくなる」わけではありません。

    たとえば、二次試験が同じ2日間に設定されていても、出願時に受験生が希望日を選べる形式であれば、別々の日へ振り分けることで両方とも受験できます。一方で、同じ2日間であっても大学側が日程を指定する形式の場合、両校から同じ試験日を割り振られてしまい、衝突を回避できない可能性があります。

    そのため、二次試験の重複は次の3つのレベルに分けて考える必要があります。

    • 同日固定で重複(確定衝突) :両大学の二次試験が同じ1日のみに固定されているため、両方の一次試験に合格しても、どちらか一方しか受けられない組み合わせです。
    • 大学の割り当て次第で重複(割当リスク) :少なくとも一方の試験日を大学側が指定・決定するため、受験生側で重複を100%防ぐことができない組み合わせです。
    • 出願時の選択で回避可能(事前回避) :出願時に受験生自身が二次試験日を選べるため、あらかじめ日程をずらして登録すれば両方受験できる組み合わせです。

    なお、ここでいう「回避可能」は、あくまで「その2校だけ」を比較した場合の話です。3校、4校と同じ日程帯の大学を組み合わせていくと、選べる枠が埋まってしまい、別の大学と衝突することがあります。

    2027年度の二次試験候補日カレンダー

    まずは、2月1日〜4日に一次試験を行う18校の二次試験候補日を整理しておきましょう(兵庫医科大学は一般選抜A・Bで日程が異なるため分けて記載しています)。

    ※カレンダー上で同じ大学が複数日に記載されている場合、全日程を受けるわけではなく、その中のいずれか1日が実際の試験日になります。

    各大学の二次試験日は、その決定方法によって次のタイプに分かれます。

    • 固定日(1日のみ):日本大学、久留米大学、福岡大学、埼玉医科大学、兵庫医科大学(一般B)など
    • 本人選択(出願時に選択):北里大学、東海大学、岩手医科大学、金沢医科大学、聖マリアンナ医科大学、兵庫医科大学(一般A)など
    • 希望非確約(希望提出可能だが大学が決定):東京女子医科大学、日本医科大学、杏林大学、関西医科大学、順天堂大学など
    • 大学指定(大学が一方的に指定):川崎医科大学、東北医科薬科大学など
    • 出願順配分(希望順位+出願日時順):藤田医科大学

    「本人選択」の大学であっても、原則として「出願時に登録」します。一次試験に合格してから「他校の都合に合わせて後から変更する」ということはできない点に注意してください。

    福岡大学 × 埼玉医科大学:どちらかしか受けられない「完全固定」の重複

    2027年度の日程で、最も注意すべき確定の重複が 福岡大学と埼玉医科大学 の組み合わせです。

    一次試験は福岡大学が2月2日、埼玉医科大学が2月4日のため、一次試験自体は問題なく両方受験できます。

    しかし、二次試験は両校ともに 2月14日の1日のみ(固定日) です。そのため、もし両方の一次試験に合格した場合、どちらか一方の二次試験を諦めるしかありません。

    これは合格発表のあとに慌ててもどうにもならない、出願前から確定している日程衝突です。

    もしこの2校を併願するのであれば、出願前の段階でご家庭内で次の点を決めておく必要があります。

    「もし両方の一次試験に合格したら、どちらの二次試験を受けに行くか」

    志望順位がはっきりしていれば、両校に出願すること自体が無駄とは言えません(片方の一次試験で不合格になった場合でも、もう片方のチャンスを残せるためです)。しかし、優先順位を決めないまま出願してしまうと、「一次合格したのに行けない大学」に対して余分な受験料を支払うことになってしまいます。

    関西医科大学 × 東北医科薬科大学:大学の割り当て次第で重なるリスク

    次に注意したいのが、関西医科大学と東北医科薬科大学の組み合わせです。

    両校とも二次試験の候補日は「2月20日・21日」の2日間です。パッと見ると、「片方を20日、もう片方を21日に受ければ両立できるのでは?」と思えます。

    しかし、関西医科大学は出願時に希望日を登録できるものの「希望日が確約されるわけではない」形式であり、東北医科薬科大学は「大学側が日程を指定」する形式です。

    つまり、受験生側で「関西医科を20日、東北医科薬科を21日」と確定させることができません。大学側の割り当て結果によっては、両校とも同じ日に指定されてしまうリスクが常に残ります。

    確定で重なるわけではありませんが、 「両校とも確実に二次試験まで受け切る」前提でメインの併願計画に組み込むのはリスクが高い組み合わせ だと言えます。

    久留米大学 × 北里大学:出願時の日程選択で回避できる組み合わせ

    一方で、候補日が重なっていても、出願時の工夫で確実に両立できる組み合わせもあります。

    たとえば久留米大学と北里大学です。
    久留米大学の二次試験は「2月13日固定」です。一方の北里大学は「2月13日〜15日」の3日間から、出願時に受験生自身が試験日を選択できます。

    したがって、北里大学の出願時に「14日」または「15日」を選んで登録しておけば、久留米大学(13日)との重複を完全に回避できます。

    同様に、久留米大学(13日固定)と東海大学(13・14日の本人選択)を併願する場合も、東海大学を14日に設定すれば綺麗に日程を分けられます。

    大切なのは、カレンダー上の候補日が重なっているかどうかではなく、 「その試験日を誰が決めるのか」 を確認することです。

    金沢医科大学 × 兵庫医科大学(一般A):両校とも選択可能なら自由に振り分けられる

    金沢医科大学と兵庫医科大学(一般A)も、二次試験日がともに「2月17日・18日」で完全に重複しています。

    しかし、この2校はどちらも出願時に受験生本人が希望日を選択できる方式です。
    そのため、たとえば「金沢医科大学を17日、兵庫医科大学(一般A)を18日」に設定すれば、両方とも受験することができます(もちろん逆の配置も可能です)。

    先ほどの「関西医科大学 × 東北医科薬科大学」と同じ2日間の重複ですが、 受験生側に日程の選択権があるかどうかで、併願のしやすさは大きく変わります。

    2027年度の最大の山場は2月13〜15日

    2027年度の二次試験スケジュールで、最も過密になり慎重な組み立てが求められるのが 2月13日〜15日の3日間 です。

    まず、動かせない固定日として「久留米大学(13日)」「福岡大学(14日)」「埼玉医科大学(14日)」が入っています。

    その周りに、出願時に日を選べる「北里大学(13〜15日)」「東海大学(13・14日)」「聖マリアンナ医科大学(13・14日)」が重なります。

    さらに、希望は出せても確約されない「東京女子医科大学(13〜15日)」「順天堂大学(14〜16日)」が絡んできます。これらの大学を併願する場合は、「希望通りの日にならなかった場合」のシミュレーションも欠かせません。

    そしてもう1校、極めて特殊なのが 藤田医科大学 です。
    藤田医科大学の二次試験は「2月14日午前・午後、15日午前・午後」の計4枠が用意されています。受験生は出願時に第1〜第4希望を登録しますが、大学の募集要項には 「出願日時の早い順に、希望する面接日時を上限人数まで決定する」 と明記されています。

    つまり、もし2月14日に福岡大学や埼玉医科大学の二次試験を受ける可能性がある場合、「藤田医科大学は15日を希望しておけば大丈夫だろう」と油断していると、出願順が遅れたせいで14日の枠に回されてしまう危険性があるのです。

    藤田医科大学を併願に組み込む場合は、必要書類を事前に完璧に準備しておき、出願開始と同時に早いタイミングで出願を完了させることが極めて重要になります。

    2校単位では回避できても、3校・4校並べると破綻することがある

    二次試験の計画を立てる際、最も陥りやすい落とし穴が「2校ずつの比較だけで安心してしまうこと」です。

    たとえば、

    • A大学とB大学の組み合わせ:13日と14日に振り分けて回避可能
    • B大学とC大学の組み合わせ:14日と15日に振り分けて回避可能

    このように2校ずつ見ればすべて両立できるように思えても、固定日や大学指定の大学を含めて3校、4校と同時にカレンダーに並べると、空いている枠が一気に埋まり、どこかで重複が発生してしまいます。

    「46組のうち何組が危険か」という一般的な統計を見るだけでは、ご家庭ごとの併願計画が本当に成立するかはわかりません。

    実際に受験するすべての候補校を1つのカレンダーに書き込み、 「すべての大学が同時に成立する配置が存在するか」 を検証する必要があります。

    二次試験と「他大学の一次試験」の重複も見落とせない

    二次試験の日程を考えるときは、2月1日〜4日の18校の中だけで完結させてはいけません。 「ある大学の二次試験」と「別の大学の一次試験」が重なるケース にも注意が必要です。

    典型的な例が、 日本大学の二次試験と東京慈恵会医科大学の一次試験 です。2027年度は、どちらも「2月11日」に実施されます。
    もし日本大学の一次試験に合格し、同時に東京慈恵会医科大学にも出願していた場合、2月11日はどちらか一方しか受験できません。

    また、久留米大学の二次試験は「2月13日固定」ですが、獨協医科大学の一次試験は「2月12日・13日」の2日間から選択(または両日受験)できます。久留米大学の二次試験を受けるのであれば、13日の獨協医科大学の一次試験は受けられません。

    このように、二次試験同士の被りだけでなく、 一次試験と二次試験の交差重複 も必ずチェックしておきましょう。

    失敗しない二次試験カレンダーの作り方:動かせない順に埋めていく

    一見すると複雑極まりない日程ですが、手順を踏んで整理していけば確実に組むことができます。カレンダーを作るときは、次の順番で埋めていくのが鉄則です。

    1. 固定日の二次試験を書き込む(絶対に動かせない日を確定させる)
    2. 大学指定・希望非確約の候補日を仮押さえする(被る可能性のある全日程に印をつける)
    3. 本人選択の大学を空いている日に配置する(重なりを避けて出願日を決める)
    4. 3校以上を並べたときに無理がないか確認する(枠の取り合いが起きていないか検証)
    5. 他大学の一次試験日程を重ねる(二次と一次の交差重複がないかチェック)
    6. 試験地間の移動ルートと所要時間を確認する(前泊が必要か、体力的に耐えられるか)
    7. 合格発表日と入学金・学費の納入期限を書き込む(資金の準備スケジュールを可視化)
    8. 重複が避けられない場合の「優先順位」を家族で合意しておく

    「とりあえず一次試験をたくさん受けて、受かってから二次試験のことを考えよう」という後回しの姿勢は禁物です。必ず出願前の段階でこのカレンダーを完成させておきましょう。

    日程がズレていても「移動」が間に合わなければ受けられない

    仮に二次試験の日程が別々の日になっていたとしても、物理的に移動できなければ受験は成立しません。

    私立医学部の一次試験は地方会場(主要都市など)で受けられる場合も多いですが、 二次試験(面接・小論文)は大学の本部キャンパスで実施されることがほとんど です。そのため、一次試験よりも長距離・広範囲の移動が発生します。

    カレンダーを見るときは、次の点までシミュレーションしておきましょう。

    • 前日の試験終了後、その日のうちに次の目的地へ移動できる交通機関があるか
    • 飛行機や新幹線が遅延・運休した場合の代替ルートはあるか
    • 当日の朝に移動するのか、前泊が必要か
    • 翌日の集合時刻に余裕を持って到着できるか
    • 連日の面接や移動で、受験生本人の体力と集中力が維持できるか

    「カレンダー上は別の日だから大丈夫」と油断せず、 「前日の試験終了から翌日の試験開始まで、無理のない移動導線が引けるか」 まで確認して初めて、現実的な出願計画になります。

    合格発表日・手続締切・納入金も同じカレンダーに書き込む

    二次試験が終わった後には、合格発表と入学手続(入学金の納入)が待っています。

    医学部受験で非常によくあるのが、「本命や上位志望校の合格発表を待っている間に、先に合格が出た大学の入学金手続締切が来てしまう」という事態です。

    このとき、進学先を確保するために入学金(数百万円単位)を振り込むのか、それとも席を手放して上位校の結果を待つのか、即座に重い決断を迫られることになります。

    保護者の方は、日程カレンダーに次の項目も必ず併記しておいてください。

    • 最終合格発表の日時
    • 入学金および学費の納入期日
    • 期日までに納入が必要な金額
    • 進学を辞退した場合に返還される金額の有無
    • 延納・分納制度の有無と申請期限
    • より志望度の高い大学の合格発表スケジュール

    受験生本人が目の前の試験に全力を注げるよう、日程・移動・手続・資金の管理は保護者の方が先回りして盤石に整えておくと安心です。

    まとめ:一次・二次・手続期限を「1枚のシート」に可視化する

    候補日が重なる46組のうち、完全に受けられなくなる「確定の重複」は一部です。本人の出願時の選択によって回避できる組み合わせもたくさんあります。

    しかし、「本人選択」「希望非確約」「大学指定」「出願順配分」といった各大学のルールを理解しないまま、単に日付だけを見て出願を決めてしまうと、思わぬ落とし穴にはまります。

    出願前に確認すべきチェックポイントは、次の4点です。

    • 二次試験日はいつか
    • その試験日は誰が決めるのか(選択できるのか、指定されるのか)
    • すべての併願校を同時に受け切るスケジュールが成立しているか
    • 万が一重複した場合、どちらの大学を優先するのか

    この4点を、一次試験日程、移動時間、合格発表日、納入期限とともに1枚のカレンダーに落とし込むことで、後悔のない併願戦略が完成します。

    なお、一次試験が6校集中する2月4日の大学選び(科目・配点・二次日程・地域の詳細比較)については、次の記事で詳しく解説しています。

    https://note.com/goukalize/n/nc8e856a45e9f

    主な出典

    ※日程や決定方法は変更される場合があります。出願時には必ず各大学の最新情報をご確認ください。

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