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【辛口レビュー】数学参考書マニアが徹底解説!白チャート数学は本当に"使える"のか?
こんにちは! 数学の予備校講師であり、数学の参考書知識にかけては”自称”日本一のゴウカライズ代表大北です。
数ある数学参考書の中から、今回は「白チャート」を徹底的にレビューします。
「チャート式といえば青でしょ?」 「白って簡単すぎて意味あるの?」
そんな風に思っている方も多いかもしれません。しかし、現在の白チャートは、皆さんが思っている以上に”実力派”の参考書に進化しています。
この記事では、白チャートの本当の実力、メリット・デメリット、そして最も効果的な使い方まで、余すところなくお伝えします。
最後に10点満点の辛口オススメ度も発表するので、ぜひ最後までご覧ください!
1. そもそも「白チャート」とは?特徴を解説
言わずと知れた網羅系参考書「チャート式」。 難易度順に 白 < 黄 < 青 < 赤 となっており、「白チャート」は最も基礎的なレベルに位置付けられています。
「なんだ、やっぱり一番簡単なやつか」と思うのはまだ早いです。 もちろん、教科書レベルの基本的な問題からスタートしますが、発展例題では大学入試でも通用するレベルの問題まで扱っており、適切に使えばかなりの学力まで到達できるポテンシャルを秘めています。
2. ここがスゴい!白チャートの3つのメリット👍
① 全体的に解説が丁寧で分かりやすい
分野の導入部分から丁寧に解説されており、数学が苦手な人でも読み進めやすいのが特徴です。さらに、解説動画も付属しているため、独学の強い味方になります。 また、例題によっては「LECTURE」や「質問コーナー」といった補足がついており、つまずきやすいポイントをしっかりカバーしてくれます。
② 到達点が意外と高い
かつての白チャートは、「問題数の割に到達点が低い」と言われることもありました。しかし、改訂を重ねる中で内容は大幅に改善。教科書の基礎レベルから、入試の標準的な問題まで対応できるだけの力が身につく構成になっています。
③ レイアウトが非常に見やすい
カラフルでスッキリとしたレイアウトは、チャート式シリーズの中でも特に秀逸です。ごちゃごちゃしておらず、学習のストレスが少ないのも嬉しいポイントです。
3. 購入前に知っておきたい!3つの注意点⚠️
もちろん、良い点ばかりではありません。使う上で注意すべき点も正直にお伝えします。
① 部分的に解説が”簡素”な箇所がある
見やすいレイアウトの代償として、1ページに情報を収めるためか、問題の難易度に対して解説がシンプルすぎる箇所が散見されます。 特に、発展的な問題でその傾向が顕著です。
具体例:数学II+Bの発展例題189 この問題はグラフのイメージを掴むことが非常に重要ですが、増減表が載っているだけで、肝心のグラフの図がありません。初学者がこの解説だけで完全に理解するのは少し難しいかもしれません。
② 網羅系ゆえの問題数の多さ
最も易しいレベルとはいえ、チャート式は網羅系参考書。やはり問題数は多く、例題だけでもかなりのボリュームがあります。 受験学年から「よし、イチからやるぞ!」と始めると、終わらずに消化不良になる可能性も。計画的に進める必要があります。 (※ボリュームを抑えたい場合は『スーパークイック』なども選択肢になります)
③ 「エクササイズ」が使いづらい
これは他のチャート式にも共通する点ですが、巻末にある「エクササイズ」が正直使いづらいです。例題との対応は記載されているものの、効果的に活用するのは難しいでしょう。個人的には、いっそ無くても良いのでは?と感じる部分です。
4. 問題レベルとカバー範囲
- レベル感:1.0 ~ 3.8
- 教科書レベルの基本的な例題から、やや難しめの典型問題まで幅広くカバーしています。
- カバー範囲の例(漸化式):
- 基本的な3項間漸化式は例題として扱われています。
- 一方で、連立漸化式は例題としては扱われていません。
このように、全ての範囲を完璧に網羅しているわけではありませんが、入試の基礎を固める上では十分な内容と言えます。
5. おすすめの対象者🎯
この参考書が「合う人」と「合わない人」をまとめました。
◎ 特にオススメな人
- 学校の授業と並行して進めたい高校1・2年生
- 既習分野の復習をじっくり行いたい人(※数学にある程度時間をかけられる場合)
- 全統記述模試の偏差値が55未満の人
〇 使っても良いが、他の選択肢もアリ
- 初学者・独学者
- 白チャートでも可能ですが、より丁寧な『やさしい高校数学』などの方がスムーズに進められるかもしれません。
△ あまりオススメできない人
- 浪人生
- この参考書をゼロから始めると時間がかかりすぎます。自分の弱点に特化した参考書や、もう少しレベルの高いものから始めるのが効率的です。
6. 効果的な学習ルート(前後の参考書)
白チャートを最大限に活用するための、前後の学習プランです。
《白チャートの前》
- 学校の授業
- 基本的には学校の授業を受けていれば、最初の1冊として問題なく取り組めます。
《白チャートの後》
白チャートを終えたら、次は目的に合わせて接続しましょう。
- 難易度的にスムーズに接続したいなら
- 『解法のエウレカ』
- 全体の定着度を確認したいなら
- 『文系の数学 重要事項完全習得編(赤)』
- 定着度を確認しつつ、典型解法を補強したいなら
- 『大学合格のための基礎知識と解法が身につく 技』シリーズ (例: 技216 数学I・A)
- 数学に自信があり、少しステップアップしたいなら
- 『解法のセオリー』
7. 【結論】ゴウカライズの辛口おすすめ度
10点満点中:6.9点
チャート式シリーズの中では、これがダントツで良いです。個人的には、数研出版の最高傑作と言っても過言ではないと思っています。
入門レベルからスタートし、1冊で幅広い難易度を扱うことで、かなりの学力まで引き上げてくれます。解説も、一部を除けばおおむね丁寧です。
多くの進学校で採用されている「青チャート」は、ほとんどの受験生にとってオーバーワークになりがち。網羅系参考書をやりたいのであれば、多くの受験生はこの白チャートで十分です。
8. まとめ:白チャートの最強の使い方・NGな使い方
良書であることは間違いありませんが、使い方が難しいのも事実。最後に、効果的な使い方を伝授します。
✨最強の使い方✨
- まずは例題だけを解き進めましょう。練習問題やエクササイズは一旦無視してOKです。
- 自力で解けなかった問題、間違えた問題に「×」などの印をつけます。
- 1周目が終わったら、印をつけた問題だけを2周します。
- 2周目でも間違いが目立つ場合は、一度に解く問題数を減らし、周回する範囲を狭めましょう。 例えば、「一気に30問進めてから復習」ではなく、「10問進めたら、その10問を完璧にするまで繰り返す」といった形です。こうすることで、一つ一つの問題を確実に定着させることができます。
🚫NGな使い方🚫
ありがちなのが、例題の解答・解説を見ながら、すぐ下の練習問題(トレーニング)を解くこと。これはただ解き方を”真似”しているだけで、数学的な思考力は全く身につきません。
例題をしっかり理解した後、何も見ずに練習問題を解くのであればOKです。しかし、例題と練習問題を全て解こうとすると非常に重くなるので、基本は「例題のみ」に絞ることを推奨します。
エクササイズに時間をかけるくらいなら、次のレベルの参考書に進む方が効率的です。「実践例題」は共通テスト形式の良問ですが、数が少ないので、余力があれば取り組む程度で良いでしょう。
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