重要知識と着眼点
三角形 を底面として見ると、 が高さになります。
(1)長さを求めたら、直角がないか調べる
三角形の3辺と角の関係(余弦定理)
2辺 とその間の角 、角 の対辺 について、
三角形 では、2辺 とその間の角が分かっているので、余弦定理で残る辺 を求めます。 が分かると、 が成り立ちます。 同様に も成り立ちます。 三平方の定理の逆から、 は の両方に垂直です。
この2辺を含む平面 にも は垂直なので、三角形 を底面にすると、 をそのまま高さとして使えます。 正三角形 を底面に選びたくなりますが、その場合は別の高さを求めなければなりません。 垂直が分かった辺を高さにできる底面を選ぶのが、この問題の要点です。
(2)直角三角形の中で角を考える
(1)で 平面 が分かれば、どの に対しても三角形 は を直角とする直角三角形です。 したがって、 と表せます。
の中点を とすると、二等辺三角形 では です。 を使えば、 の2次式が得られます。 分子の は一定なので、分母の が最も短いときに が最大になります。 は辺 上を動くため、 の範囲で考えます。
解答
(1)
三角形 に余弦定理を用いると、
よって 。
の中点を とする。 より であり、
したがって、三角形 の面積は
また、
より、。 よって 平面 であり、四面体の体積は
ヌは 、ネは 、ノは 、ハは 、ヒは 。
(2)
より、、。 したがって、
より、
分母は のとき最小値 をとる。
補足最大となる位置を図形でも確かめる
平面上の点 から直線 までの最短距離は、垂線 の長さです。 したがって、 が中点 に来るとき は最短になります。 計算で求めた が、図形の性質からも確かめられます。
この は を満たすので、 は のとき最大値
をとる。
フは 、ヘは 、ホマは 、ミは 、ムは 、メは 。
講評
空間図形の中にある直角を見つけられるかが、解答の長さを左右する問題です。 難易度はB、目標時間は15分です。
最初の余弦定理は確実に得点したいところです。 その後、求めた辺の長さを使って三平方の定理の関係を確認すると、体積も後半の三角比も一度に見通せます。 辺の長さを求めただけで終わらず、そこから分かる角や垂直関係を図に書き込む習慣をつけましょう。
(2)で複雑な三角比の計算を始める必要はありません。 三角形 が直角三角形であることを押さえれば、最後は分母の2次式の最小値を求めるだけです。 と決めつけず、長さは 、2乗すれば になる点にも注意してください。


問題データ