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【解答・解説】2026年 麻布大学 獣医学科 第Ⅱ期 数学 第1問

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以下の問いに答えよ。

(1)(i)257×6137×1467×2117=アイウ2^{-\frac57}\times6^{\frac{13}{7}}\times14^{\frac67}\times21^{\frac17}=\boxed{\text{アイウ}}

(ii)対数方程式 log4(x2)+log4(x17)=2\log_4(x-2)+\log_4(x-17)=2 の解は,x=エオx=\boxed{\text{エオ}} である。

(2)kk を定数とする。xx の方程式 x(1x)2=kx(1-x)^2=k が相異なる3つの実数解をもつような kk の値の範囲は,<k<クケ\boxed{\text{カ}}<k<\dfrac{\boxed{\text{キ}}}{\boxed{\text{クケ}}} である。

(3)当たりくじが何本か入った20本のくじがある。この中からくじを2本引くとき,少なくとも1本が当たりくじである確率は 719\dfrac7{19} であった。この20本のくじの中に当たりくじは \boxed{\text{コ}} 本ある。

(4)初項が aa,公差が dd の等差数列がある。この数列の初項から第9項までの和が0で,初項から第15項までの和が90であるとき a=サシ, d=a=\boxed{\text{サシ}},\ d=\boxed{\text{ス}} である。

重要知識と着眼点

(1)指数の底を素数に分け、対数は真数条件を確認する

指数法則

a,b>0a,b>0r,sr,s が実数のとき、

aras=ar+s,(ar)s=ars,(ab)r=arbr.\begin{aligned} a^ra^s&=a^{r+s},\\ (a^r)^s&=a^{rs},\\ (ab)^r&=a^rb^r. \end{aligned}

6=23, 14=27, 21=376=2\cdot3,\ 14=2\cdot7,\ 21=3\cdot7 と分解すると、すべてを 2,3,72,3,7 の累乗に整理できます。 底が同じものどうしで指数を足してください。 最初の指数に付いた負号を落とさないようにしましょう。

対数方程式の解き方

  1. 真数が正、底が正で1以外であることを確認し、未知数の範囲を求める。
  2. 底を1種類にそろえ、対数の性質を使って式をまとめる。
  3. 対数の定義を使うか、必要に応じて置換し、方程式を解く。
  4. 得られた解が最初の条件を満たすか確かめる。

(ii)では底がすでにそろっているので、置換せず、対数の和を積の対数にまとめます。 真数条件は x2>0x-2>0x17>0x-17>0、合わせて x>17x>17 です。 変形後の2次方程式の解を、最後にこの範囲で選びます。

(2)3次関数と水平線の交点を数える

文字定数を含む方程式の実数解の個数の調べ方(定数分離)

文字定数 kk を分離して k=F(x)k=F(x) の形にし、定義域内で y=F(x)y=F(x)y=ky=k の交点の個数を調べる。

左辺を F(x)=x(1x)2F(x)=x(1-x)^2 とおきます。 F(x)F(x) の増減と極値を求め、水平線 y=ky=k がグラフの三つの部分と1回ずつ交わる高さを考えましょう。 極大値・極小値と同じ高さでは重解が生じ、異なる実数解が2個になるため、端の値は含めません。

(3)外れを2本引く確率から考える

条件を満たさない方も考える(余事象)

条件を満たす方と満たさない方を比べ、数えやすい方を求める。 個数は「全体 − 満たさない個数」。 確率は P(A)=1P(A)P(A)=1-P(\overline A)

当たりが mm 本なら、外れは 20m20-m 本です。 「少なくとも1本当たり」の反対は「2本とも外れ」なので、外れだけを選ぶ組合せで式を立てます。 くじを戻すという条件はなく、20本から異なる2本を選びます。 1本ずつ考える場合も、2本目では全体が19本になることに注意してください。

(4)和の条件を初項と公差の式に直す

等差数列の一般項と和

初項 aa、公差 dd の等差数列では、第 nn 項は a+(n1)da+(n-1)d。 初項から第 nn 項までの和は

Sn=n2{2a+(n1)d}.S_n=\frac n2\{2a+(n-1)d\}.

S9=0S_9=0S15=90S_{15}=90 を代入すると、a,da,d の連立1次方程式になります。 項数が奇数の等差数列では、和が「項数 × 真ん中の項」になることを使っても構いません。

解答

(1)

(i)指数法則より、

257×6137×1467×2117=25+13+67313+1776+17=22327=252.\begin{aligned} &2^{-\frac57}\times6^{\frac{13}{7}}\times14^{\frac67}\times21^{\frac17}\\ &=2^{\frac{-5+13+6}{7}}\,3^{\frac{13+1}{7}}\,7^{\frac{6+1}{7}}\\ &=2^2\cdot3^2\cdot7=\boxed{252}. \end{aligned}

(ii)真数条件より x>17x>17。 与式から log4{(x2)(x17)}=2\log_4\{(x-2)(x-17)\}=2 なので、

(x2)(x17)=16,(x1)(x18)=0.(x-2)(x-17)=16,\qquad (x-1)(x-18)=0.

x>17x>17 を満たすのは x=18\boxed{x=18}

アイウは 252252、エオは 1818

(2)

F(x)=x(1x)2=x32x2+xF(x)=x(1-x)^2=x^3-2x^2+x とおくと、

F(x)=3x24x+1=(3x1)(x1).F'(x)=3x^2-4x+1=(3x-1)(x-1).
xx \cdots 1/31/3 \cdots 11 \cdots
F(x)F'(x) ++ 00 - 00 ++
F(x)F(x) 4/274/27 00

さらに、xx\to-\infty のとき F(x)F(x)\to-\inftyxx\to\infty のとき F(x)F(x)\to\infty。 よって、水平線 y=ky=k がグラフと異なる3点で交わる条件は

0<k<427.\boxed{0<k<\frac4{27}}.

カは 00、キは 44、クケは 2727

F(x)=x(1-x)の2乗のグラフと、極大値4/27と極小値0の間の水平線が3点で交わる様子

水平線の高さが 004/274/27 の間にあると、三つの区間に一つずつ交点があります。

(3)

当たりの本数を mm とする。 当たりを引く確率も2本とも外れとなる確率も正なので、mm1m181\leqq m\leqq18 を満たす整数である。 2本とも外れとなる確率は 1719=12191-\dfrac7{19}=\dfrac{12}{19} だから、

(20m2)(202)=1219.\frac{\binom{20-m}{2}}{\binom{20}{2}}=\frac{12}{19}.

したがって、

(20m)(19m)=240,(m4)(m35)=0.\begin{aligned} (20-m)(19-m)&=240,\\ (m-4)(m-35)&=0. \end{aligned}

1m181\leqq m\leqq18 より m=4m=4。 コは 44

(4)

和の公式より、

92(2a+8d)=0,152(2a+14d)=90.\frac92(2a+8d)=0,\qquad \frac{15}{2}(2a+14d)=90.

すなわち、a+4d=0, a+7d=6a+4d=0,\ a+7d=6。 差を取ると 3d=63d=6 より d=2d=2、さらに a=8a=-8

補足和の条件の見直し

初項 8-8、公差 22 なら、第5項は 00、第8項は 66 です。 最初の9項は第5項を中心として前後の項が打ち消し合い、和は 9×0=09\times0=0。 最初の15項の平均は第8項の 66 なので、和は 15×6=9015\times6=90 です。 二つの条件がともに満たされています。

サシは 8-8、スは 22

問題データ

難易度の目安
B(標準)
目標時間
20

講評

指数・対数、3次関数、確率、等差数列からなる小問集合です。 難易度はB、目標時間は20分です。

(1)(4)は基本事項を正確に使って確保したい問題です。 (1)の負の指数と真数条件、(4)の和の公式にある n1n-1 に注意すれば、複雑な計算はありません。

(2)は「異なる3つの実数解」をグラフの交点に読み替えられるかが要点です。 極値と同じ高さを除く理由も、図から説明できるようにしましょう。 (3)は「少なくとも」を見て余事象を検討すれば、場合分けを増やさずに解けます。 最後に当たりの本数が20以下の整数になっているかを確認してください。

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