重要知識と着眼点
円の重なりで、受験した大学の組合せを表します。図の面積は人数の大きさを表していません。
集合の要素の数え方
ベン図やカルノー図で視覚化し、要素の重複に注意して数える。
ベン図の重なりを見て、人数を分ける
A大学、B大学、C大学の受験者を、それぞれ円 で表します。 まず、三つの円が重なる中央に 、どの円にも入らない部分に と書き込みます。 円の内側全体は「少なくとも1大学を受験した人」なので、人数は 人です。
青い3部分は「1大学だけ」、橙色の3部分は「2大学だけ」を受験した人を表しています。 それぞれの合計を 人、 人とおきましょう。 円の内側を重複なく足すと、 となります。
次に、各大学の受験者数 を足したとき、図の各部分を何回数えるかを考えます。 青い部分は一つの円にしか入らないので1回、橙色の部分は二つの円に入るので2回、中央の紫の部分は三つの円に入るので3回数えられます。 したがって、合計は です。
この二つの式を比べれば、 が求められます。 「2つ以上」は、橙色の部分だけでなく、中央の120人も含むことに注意しましょう。
解答
ベン図で、1大学だけを受験した三つの部分の人数の合計を 、2大学だけを受験した三つの部分の人数の合計を とする。
三つの円の内側全体の人数は なので、
一方、各大学の受験者数を足すと、2大学だけを受験した人は2回、3大学すべてを受験した人は3回数えられるから、
より、
したがって、2つ以上の大学を受験した人数は、図の2大学だけの部分と中央の部分を合わせて
また、いずれか1大学のみを受験した人数は
補足図の各部分を足して確認する
ベン図の互いに重ならない部分をすべて足すと、
で全体に一致します。 また、各円に入る人数を合計すると、
となり、 に一致します。
ヤユヨは 、ラリルレは 。
講評
ベン図で集合の重なりを整理し、人数を求める問題です。 計算自体は短いものの、各部分が何回数えられるかを考える必要があるため、難易度はB、目標時間は10分です。
各大学の受験者数の合計と、実際の受験者数との差480人を、そのまま「2つ以上受験した人数」としないように注意してください。 図の2大学だけの部分は1回、中央の3大学すべての部分は2回余分に数えられています。
各部分の人数をすべて個別に求める必要はありません。 今回のように受験した大学の数を問われているときは、同じ数の円に入っている部分をまとめて考えましょう。 ベン図に条件を書き込み、求める範囲を確かめてから式を立てると、重複や数え漏れを防げます。


問題データ