重要知識と着眼点
(1)番号を半分にしながらさかのぼる
小さい数や簡単な場合で実験
具体的な数値や簡単な場合で実験して、規則性や方針を探す。
自然数 が出てくる問題では、 を代入する。
は なので から、 は なので から求まります。
番号を2で割りながらさかのぼり、 まで戻ったら順に計算します。
この計算は、(2)(3)の規則を見つけるための実験にもなります。
(2)2進法と3進法の対応に気づく
2進数の意味と10進数への直し方
各桁を で表し、右から順に の位とする。
例:。
小数第1位からは の位。
番号 を2進法で書くと、 は末尾に を付けた数、 は末尾に を付けた数です。
一方、 と は、 を3進法で書いて末尾に 、 を付けた数です。
さらに です。
つまり は、「 の2進法の各桁を 、 と書きかえ、3進法として読んだ数」になっていると予想できます。
例えば なら 、 なら で、(1)の結果と一致します。
は2進法で と書けるので、 の3進法の各桁は と予想できます。
答案では、この予想を漸化式から確かめます。
3進法の表し方はただ1通りなので、 は一つに決まります。
(3)番号を2つずつ組にして、和の漸化式を作る
型の漸化式の解き方
のときは、次のように解く。
- を解く。
- に変形
- を等比数列としてみて解く
番号 は、 と ()の組にちょうど分けられます。
組ごとに足すと となり、番号が半分の和で表せます。
これで、和 についての漸化式が作れます。
できる漸化式は で、上の型に の項が加わった形です。
このときは定数 の代わりに の形の式を引いて、等比数列に直します。
解答
(1)
定義から順に計算する。
よって、、。
(2)
まず、 以上の整数 に対して
が成り立つことを、数学的帰納法で示す。
ただし、 のときの和は とする。
のとき、 だから成り立つ。
のとき成り立つとすると、 だから、
となり、 のときも成り立つ。
よって、すべての 以上の整数 で (A) が成り立つ。
次に、自然数 に対して だから、(A) で として、
ただし、 のとき と は とする。
を各桁の数とする3進法の表し方はただ1通りなので、
特に のときは、 である。
補足小さいnで確かめる
なら で、 です。
なら で、 です。
どちらも(1)の計算と一致します。
(3)
とおく。
である。
番号 は、 に対する と に、重複も漏れもなく分けられる。
だから、
定数 を
がすべての で成り立つように定める。
の係数と定数項を比べて 、 だから、、。
漸化式からこの式を辺々引くと、
だから、
補足小さいnで和を確かめる
は です。
なら 、 なら です。
式に代入すると、、 で一致します。
講評
番号が2倍になる漸化式で定まる数列の問題です。
(1)は定義どおり計算するだけなので、確実に得点したいところです。
(2)は、2進法と3進法の対応に気づくと答えの予想がすぐに立ちます。
気づかなくても、 を と計算していけば規則は見えてきます。
答案では予想だけで終わらせず、 の式を数学的帰納法で示してから を計算しましょう。
差がつくのは(3)です。
を別にして、 から までの番号を と の組にまとめる発想が鍵になります。
番号の範囲と組の個数を正確に対応させないと、 の扱いや項数を間違えやすいので注意しましょう。
漸化式が立てば、後は等比数列に直す定型の計算です。
最後に を代入して、具体的な和と一致するかを確かめると安心です。
難易度はC、目標時間は30分としました。
(3)で和の漸化式を作る発想が必要で、漸化式を解く計算もやや長いためです。


問題データ