(1)
M を表す複素数は 2α+γ である。
証明
与えられた等式より、
2pβ=p(α+γ)+i(α−γ).
p>0 だから両辺を 2p で割って、
β−2α+γ=2pi(α−γ).
α=γ より右辺は 0 でないので、β=2α+γ、すなわち B=M であり、直線 BM が定まる。
さらに、
α−γβ−2α+γ=2pi
であり、p は正の実数だから、これは純虚数である。
よって、BM⊥AC である。
また、M は線分 AC の中点だから線分 AC 上にあり、直線 BM 上にもある。
したがって、線分 AC と直線 BM は点 M で垂直に交わる。(証明終)
(2)
(p+i)−2p+(p−i)=0 だから、与えられた漸化式は
−2p(zn−α)+(p−i)(zn+1−α)=0
と書きかえられる。
wn=zn−α とおくと、
wn+1=p−i2pwn=p2+12p(p+i)wn.
r=p2+12p(p+i) とおく。
p+i=p2+1(cosφ+isinφ)(0<φ<2π)と表すと、sinφ=p2+11 であり、
r=p2+12p(cosφ+isinφ).
w1=β−α=0、r=0 より、すべての n で wn=0 である。
wn+1=rwn より、点 zn+1 は、点 zn を点 α のまわりに φ だけ回転し、α からの距離を ∣r∣ 倍した点である。
よって、三角形の2辺の長さは ∣wn∣、∣wn+1∣=∣r∣∣wn∣ で、その間の角は φ だから、
Sn=21∣wn∣⋅∣r∣∣wn∣sinφ=21⋅p2+12p⋅p2+11∣wn∣2=p2+1p∣wn∣2.
∣w2∣=∣γ−α∣=p であり、∣w1∣=∣r∣∣w2∣=p⋅2pp2+1=2p2+1 だから、
S1S2=p2+1p⋅4p2+1=4p,=p2+1p⋅p2=p2+1p3.
補足(1)の図で S1 を確かめる
S1 は三角形 ABC の面積です。
(1)より、底辺 AC=∣α−γ∣=p に対する高さは BM=2pi(α−γ)=2pp=21 です。
よって S1=21⋅p⋅21=4p となり、一致します。
(3)
(2)より、
SnSn+1=∣wn∣2∣wn+1∣2=∣r∣2=p2+14p2.
p=3 のとき ∣r∣2=412=3 だから、{Sn} は公比 3 の等比数列である。
よって、
S1Sn=3n−1.
(4)
p=3 のとき、
r=423(3+i)=23+3i=3(cos6π+isin6π).
(2)より ∣w1∣=∣r∣∣w2∣=33=1 であり、α<β だから w1=β−α=1 である。
したがって、
wn=(3)n−1{cos6(n−1)π+isin6(n−1)π}.
α は実数だから、zn が実数であることは wn が実数であること、すなわち sin6(n−1)π=0 と同値である。
これは n−1 が 6 の倍数であることと同値である。
zN+1 が実数となる最小の正の整数 N は、N=6 である。
w1, w2, …, w7 の偏角は 0, 6π, …, π と 6π ずつ増え、z1=α+1、z7=α−27 である。
よって、α は線分 z7z1 上にあり、z1, z2, …, z7 は α のまわりに偏角の順に並ぶ。
したがって、7点を頂点とする多角形は、α, zk, zk+1(k=1,2,…,6)を頂点とする6つの三角形に、重なりなく分けられる。
z1,…,z7 を頂点とする多角形
S1=43 と(3)より、求める面積は
S1+S2+⋯+S6=43(1+3+32+⋯+35)=43⋅3−136−1=43⋅364=913.
補足最後の三角形の面積で確かめる
3頂点が 0, u, v の三角形の面積は 21∣Im(uv)∣ で求められます(Im は虚部)。
α を原点に平行移動して考えると、w6=−227+293i、w7=−27 です。
w7w6=(−27)(−227−293i)=2729+22433i より、S6=42433 です。
これは 35S1=243⋅43 と一致します。
問題データ