重要知識と着眼点
(1)小数の位を10の累乗で表す
小数で初めて0でない数字が現れる位
とする。 小数点以下第 位に初めて0でない数字が現れる条件は、
常用対数を取ると、
例えば は を満たし、初めて0でない数字が現れるのは小数点以下第3位です。 本問でも同じように、 が10の何乗と何乗の間にあるかを調べます。
ですが、 の値は直接与えられていません。 より、 と表せます。
(2)整数部分で桁数を、小数部分で最高位を調べる
大きな整数の桁数・最高位の数字の求め方
正の整数 が 桁で、最高位の数字が である条件は、
常用対数を取ると、
まず と素因数分解し、常用対数を求めます。 の整数部分が なら、 なので、 は 桁です。
最高位の数字は、残った小数部分を と比べて判断します。 小数部分をそのまま四捨五入したり、10倍したりしても最高位は求まりません。 も利用しましょう。
解答
(1)
とおく。 与えられた値を用いると、
よって、
より、
したがって、初めて0でない数字が現れるのは小数点以下第 位。 サシは 。
(2)
とおく。 より、
したがって、
なので、 は 桁である。
また、
より、
よって、最高位の桁の数字は 。 スセソタは 、チは 。
補足桁数と小数の位の見直し
整数の桁数では、常用対数の整数部分に1を足します。 一方、(1)の は と の間にあるため、小数点以下第60位となります。 負の数を含むときは、暗記した処理だけに頼らず、10の累乗の不等式へ戻すと間違いを防げます。
講評
常用対数を使って、極めて小さい数と大きい数の桁を調べる典型問題です。 難易度はB、目標時間は10分です。
方針を立てた後は、小数の掛け算を正確に行うことが得点につながります。 (1)は負の対数から小数の位を読み取る箇所、(2)は桁数を求めた後に最高位を判定する箇所で間違いが出やすい問題です。 最後に10の累乗による範囲を書き、答えがその範囲と一致するか確かめましょう。


問題データ