重要知識と着眼点
接する条件を、二つの重解で表す
2つの曲線が接する条件
微分可能な関数 のグラフが で同じ接線をもつ条件は、
が零多項式でない多項式なら、これは がその重解であることを表す。 特に、差が2次式なら判別式を0とおける。
曲線の式から直線の式を引き、
とおきます。 接点では高さが同じなので 、傾きも同じなので となります。 したがって、接点の 座標は の重解です。
異なる二つの接点の 座標を とすると、4次式 は と を因数にもちます。 この二つだけで4次になるため、最高次の係数も考えると
と表せます。 微分した3次方程式を直接解くよりも、この形を使って係数を比べると見通しよく進められます。
二つの曲線の差を積分する
上の形から なので、曲線 は直線 より上にあります。 求める面積は、接点の間で「曲線の式 − 直線の式」を積分すれば求まります。
二つの接点の間で、曲線と直線の縦の差を積み重ねます。
積分する式は4次式です。 放物線と直線の面積で使う 公式を、そのまま当てはめないようにしましょう。
解答
接点と定数
曲線と直線の差を
とする。 異なる二つの接点の 座標を ()とすると、 はともに の重解なので、
とおけば、
と の係数を比較すると、
よって 。 定数項も となり一致する。 さらに、 の係数より、
は の解だから、
実際、 のとき となる。 では なので、曲線はこの2点で直線に接する。
ツテは 、トは 、ナニヌは 。
面積
より、求める面積 は
とおくと、、 であり、積分区間は となるので、
ネノハは 、ヒは 。
補足置換せずに積分してもよい
をそのまま積分しても求められます。 ここでは下端を0に移すことで、原始関数への代入を1回で済ませています。 置換した場合は、元の積分区間 も忘れずに変えましょう。
講評
2点で接する条件から4次式を平方の形に表し、係数比較と積分につなげる問題です。 難易度はC、目標時間は20分です。
「接点が重解になる」と気付けるかどうかで、計算量に大きな差が出ます。 接点の座標を一つずつ求めようとして行き詰まったら、曲線と直線の差がどのように因数分解されるかを考えてください。
係数比較では、接点の和と積を使うと未知数を整理できます。 接点と が求まった後の面積は確実に取りたいところです。 積分区間、曲線の上下関係、分数計算を順に確認しましょう。


問題データ