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【解答・解説】2025年 麻布大学 獣医学科 第Ⅱ期 数学 第1問

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以下の問いに答えよ。

(1)A,Z,A,B,Uの5文字を1列に並べる並べ方の総数を XX とし,D,A,I,G,A,K,Uの7文字を1列に並べる並べ方の総数を YY とすると YX=アイ\dfrac YX=\boxed{\text{アイ}} である。

(2)すべての実数 xx に対して f(sinx)=cos4xf(\sin x)=\cos4x を満たす関数 f(x)f(x) は,f(x)=x4x2+f(x)=\boxed{\text{ウ}}x^4-\boxed{\text{エ}}x^2+\boxed{\text{オ}} である。

(3)ある一定の規則で並べられた数列

11, 13, 23, 33, 15, ,12n1, 22n1, , 2n12n1,12n+1, \begin{aligned} &\frac11,\ \frac13,\ \frac23,\ \frac33,\ \frac15,\ \ldots,\\ &\frac1{2n-1},\ \frac2{2n-1},\ \ldots,\ \frac{2n-1}{2n-1},\\ &\frac1{2n+1},\ \ldots \end{aligned}

において 829\dfrac8{29} は第 カキク\boxed{\text{カキク}} 項の数である。

(4)AA を9で割ると8余る整数とするとき,A4A^4 を9で割った余りは \boxed{\text{ケ}} であり,A2025A^{2025} を9で割った余りは \boxed{\text{コ}} である。

重要知識と着眼点

(1)同じ文字の入れ替えを重複して数えない

同じものを含む順列

全部で nn 個のもののうち、同じものがそれぞれ pp 個、qq 個、\ldots あるとき、1列に並べる並べ方は

n!p!q!\frac{n!}{p!q!\cdots}

通りである。 すべてを区別して並べた n!n! 通りを、同じものどうしの入れ替えの数で割る。

どちらの文字列にもAが2個あり、それ以外の文字はすべて異なります。 Aを区別して数えると、それらを入れ替えただけの並べ方も別々に数えてしまうため、5!5!7!7! をそれぞれ 2!2! で割ります。 最後の比では、この 2!2! が約分できます。

(2)倍角の公式を2回使う

倍角・半角の公式

sin2θ=2sinθcosθ\sin2\theta=2\sin\theta\cos\theta

cos2θ=12sin2θ=2cos2θ1\cos2\theta=1-2\sin^2\theta=2\cos^2\theta-1

これを変形すると、

sin2θ=1cos2θ2\sin^2\theta=\dfrac{1-\cos2\theta}2cos2θ=1+cos2θ2\cos^2\theta=\dfrac{1+\cos2\theta}2

f(sinx)f(\sin x) の形なので、cos4x\cos4xsinx\sin x だけで表すことが目標です。 角を 4x,2x,x4x,2x,x の順に半分にしていきます。 まず cos4x=2cos22x1\cos4x=2\cos^22x-1、次に cos2x=12sin2x\cos2x=1-2\sin^2x とすれば、sinx\sin x の4次式になります。 f(sinx)f(\sin x) は、f(x)f(x)xx をすべて sinx\sin x に置き換えた式だと考えましょう。

(3)分母が同じ項を一つの群にまとめる

等差数列の一般項と和

初項 aa、公差 dd の等差数列について、

an=a+(n1)da_n=a+(n-1)d

Sn=a1++an=n(a+an)2S_n=a_1+\cdots+a_n=\dfrac{n(a+a_n)}2

分母が 1,3,5,1,3,5,\ldots の部分を、それぞれ第1群、第2群、第3群、\ldots と呼びます。 第 nn 群には、分母が 2n12n-1 の分数が 2n12n-1 個並んでいます。

8/298/29 の位置を求めるには、分母が29の群を探し、その直前までの項数に8を足します。 群の番号と、数列全体での項の番号を区別することが大切です。

(4)9の倍数より1小さい整数と考える

累乗を整数で割った余りの求め方

小さい指数から順に余りを求め、繰り返しの周期を調べる。 計算の途中でも、そのつど余りに直す。

AA を9で割った余りは8です。 A2A^2 の余りは 82=648^2=64 の余りと同じで1、A3A^3 の余りは8に戻ります。 したがって、余りは指数の偶数・奇数で分かれます。

A=9k1A=9k-1 と表せば、この規則の理由も分かります。 何乗しても、展開した式のうち9の倍数でない可能性があるのは、最後の (1)(-1) の累乗だけです。

解答

(1)

それぞれAが2個ずつあるので、

X=5!2!,Y=7!2!.X=\frac{5!}{2!},\qquad Y=\frac{7!}{2!}.

よって、

YX=7!5!=76=42.\frac YX=\frac{7!}{5!}=7\cdot6=\boxed{42}.

アイは 4242

(2)

倍角の公式より、

cos4x=2cos22x1=2(12sin2x)21=8sin4x8sin2x+1.\begin{aligned} \cos4x&=2\cos^22x-1\\ &=2(1-2\sin^2x)^2-1\\ &=8\sin^4x-8\sin^2x+1. \end{aligned}

したがって、問題の形の多項式は

f(x)=8x48x2+1.\boxed{f(x)=8x^4-8x^2+1}.

ウは 88、エは 88、オは 11

補足置き換えた文字の範囲

t=sinxt=\sin x とおくと、tt の範囲は 1t1-1\leqq t\leqq1 です。 与えられた等式だけから分かるのは、この範囲での f(t)f(t) の値です。 本問では解答欄によって多項式の形が指定されているため、その係数が定まります。 範囲外の値まで、置き換えだけで決まるわけではありません。

(3)

2n1=292n-1=29 より n=15n=15。 第14群までの項数は、

1+3++27=14(1+27)2=196.1+3+\cdots+27=\frac{14(1+27)}2=196.

829\dfrac8{29} は第15群の8番目なので、数列全体では第

196+8=204196+8=\boxed{204}

項である。 カキクは 204204

補足群の最初の項で確かめる

第14群の最後が第196項なので、第15群の最初の 1/291/29 は第197項です。 そこから七つ進んだ 8/298/29 は第204項になります。 「群の最初の番号」に8を足すと、一つずれるので注意しましょう。

(4)

A=9k1A=9k-1kk は整数)と表せる。 正の整数 mm に対して、AmA^m を展開したとき、(1)m(-1)^m 以外の項はすべて9の倍数である。

したがって、mm が偶数なら余りは1、奇数なら 1=9×(1)+8-1=9\times(-1)+8 より余りは8となる。 よって、A4A^4 の余りは 1\boxed{1}A2025A^{2025} の余りは 8\boxed{8}

ケは 11、コは 88

問題データ

主分野
数列
難易度の目安
B(標準)
目標時間
15

講評

順列、三角関数、群数列、整数の余りを扱う小問集合です。 難易度はB、目標時間は15分です。

(1)と(4)は計算を短く済ませたい問題です。 (2)では角を半分にする公式を2回使うこと、(3)では群の直前までの項数を求めることが方針の要点になります。 特に(3)は、規則が分かっていても項の番号を一つずらしやすいため、群の最初の項から数え直す習慣を付けましょう。

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