重要知識と着眼点
(1)同じ文字の入れ替えを重複して数えない
同じものを含む順列
全部で 個のもののうち、同じものがそれぞれ 個、 個、 あるとき、1列に並べる並べ方は
通りである。 すべてを区別して並べた 通りを、同じものどうしの入れ替えの数で割る。
どちらの文字列にもAが2個あり、それ以外の文字はすべて異なります。 Aを区別して数えると、それらを入れ替えただけの並べ方も別々に数えてしまうため、 と をそれぞれ で割ります。 最後の比では、この が約分できます。
(2)倍角の公式を2回使う
倍角・半角の公式
。
。
これを変形すると、
、。
の形なので、 を だけで表すことが目標です。 角を の順に半分にしていきます。 まず 、次に とすれば、 の4次式になります。 は、 の をすべて に置き換えた式だと考えましょう。
(3)分母が同じ項を一つの群にまとめる
等差数列の一般項と和
初項 、公差 の等差数列について、
。
。
分母が の部分を、それぞれ第1群、第2群、第3群、 と呼びます。 第 群には、分母が の分数が 個並んでいます。
の位置を求めるには、分母が29の群を探し、その直前までの項数に8を足します。 群の番号と、数列全体での項の番号を区別することが大切です。
(4)9の倍数より1小さい整数と考える
累乗を整数で割った余りの求め方
小さい指数から順に余りを求め、繰り返しの周期を調べる。 計算の途中でも、そのつど余りに直す。
を9で割った余りは8です。 の余りは の余りと同じで1、 の余りは8に戻ります。 したがって、余りは指数の偶数・奇数で分かれます。
と表せば、この規則の理由も分かります。 何乗しても、展開した式のうち9の倍数でない可能性があるのは、最後の の累乗だけです。
解答
(1)
それぞれAが2個ずつあるので、
よって、
アイは 。
(2)
倍角の公式より、
したがって、問題の形の多項式は
ウは 、エは 、オは 。
補足置き換えた文字の範囲
とおくと、 の範囲は です。 与えられた等式だけから分かるのは、この範囲での の値です。 本問では解答欄によって多項式の形が指定されているため、その係数が定まります。 範囲外の値まで、置き換えだけで決まるわけではありません。
(3)
より 。 第14群までの項数は、
は第15群の8番目なので、数列全体では第
項である。 カキクは 。
補足群の最初の項で確かめる
第14群の最後が第196項なので、第15群の最初の は第197項です。 そこから七つ進んだ は第204項になります。 「群の最初の番号」に8を足すと、一つずれるので注意しましょう。
(4)
( は整数)と表せる。 正の整数 に対して、 を展開したとき、 以外の項はすべて9の倍数である。
したがって、 が偶数なら余りは1、奇数なら より余りは8となる。 よって、 の余りは 、 の余りは 。
ケは 、コは 。
講評
順列、三角関数、群数列、整数の余りを扱う小問集合です。 難易度はB、目標時間は15分です。
(1)と(4)は計算を短く済ませたい問題です。 (2)では角を半分にする公式を2回使うこと、(3)では群の直前までの項数を求めることが方針の要点になります。 特に(3)は、規則が分かっていても項の番号を一つずらしやすいため、群の最初の項から数え直す習慣を付けましょう。


問題データ