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【解答・解説】2025年 麻布大学 獣医学科 第Ⅰ期E日程 数学 第3問

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3

以下の問いに答えよ。

(1)22x+2x+1+2x+2+2x+3=2x2162\cdot2^x+2^{x+1}+2^{x+2}+2^{x+3}=2^{x^2-16} の解は x=うえ, x=\boxed{\text{うえ}},\ \boxed{\text{お}} である。

(2)log2(x5)log2(x+11)+log2(x+2)=0\log_2(x-5)-\log_2(x+11)+\log_2(x+2)=0 の解は x=x=\boxed{\text{か}} である。

(3)3(log2x)2+log2x2+logx4=73(\log_2x)^2+\log_2x^2+\log_x4=7 の解は,小さい順に x=, 2, x=\dfrac{\boxed{\text{き}}}{\boxed{\text{く}}},\ 2^{\frac{\boxed{\text{け}}}{\boxed{\text{こ}}}},\ \boxed{\text{さ}} である。

重要知識と着眼点

(1)左辺を一つの累乗にまとめる

指数の計算法則

a,b>0a,b>0 とする。 a0=1a^0=1an=1ana^{-n}=\dfrac1{a^n}am/n=amna^{m/n}=\sqrt[n]{a^m}mm は整数、nn は正の整数)。 asat=as+ta^s a^t=a^{s+t}(as)t=ast(a^s)^t=a^{st}(ab)s=asbs(ab)^s=a^s b^s

左辺の各項は 2x2^x の何倍かで表せます。 例えば 2x+2=222x=42x2^{x+2}=2^2\cdot2^x=4\cdot2^x です。 2x2^x でくくって係数を足すと、左辺全体が一つの累乗になります。 底が 22 の指数関数は単調に増加するため、2u=2v2^u=2^v なら指数も u=vu=v です。 あとは二次方程式を解けば求まります。

(2)真数の条件を先に書く

対数方程式の解き方

  1. 真数・底の条件を確認する
  2. 底を1種類にする
  3. 置換して方程式を解く

対数の真数、つまり log\log の中の数は正でなければなりません。 この問題では x5>0, x+11>0, x+2>0x-5>0,\ x+11>0,\ x+2>0 の共通範囲が x>5x>5 です。

底はすべて 22 なので、対数の和と差を一つの対数にまとめます。 log2M=0\log_2M=0M=1M=1 を意味します。 そこから得られる二次方程式の解のうち、最初の条件 x>5x>5 を満たすものだけを残しましょう。

(3)底を 2 にそろえ、t の方程式に直す

対数の底をそろえる方法(底の変換公式)

a,b>0, a,b1, M>0a,b>0,\ a,b\ne1,\ M>0 のとき、

logaM=logbMlogba.\log_aM=\frac{\log_bM}{\log_ba}.

(log2x)2(\log_2x)^2 は「対数の値の2乗」、log2x2\log_2x^2 は「x2x^2 の対数」です。 この二つを区別してください。 t=log2xt=\log_2x とおくと、前者は t2t^2、後者は 2t2t になります。 また、底の変換公式によって logx4=2t\log_x4=\dfrac2t です。

もとの式には logx4\log_x4 があるので、底の条件から x>0, x1x>0,\ x\ne1。 したがって t0t\ne0 であり、方程式の両辺に tt を掛けられます。 得られる三次方程式は、まず t=1t=1 を代入して、因数 t1t-1 を見つけると解きやすくなります。

tt が求まっても、求める解は xx です。 最後に必ず x=2tx=2^t に戻します。 底 2211 より大きいため、tt の大小の順序は xx でも変わりません。

解答

(1)

左辺を 2x2^x でくくると、

22x+2x+1+2x+2+2x+3=(2+2+4+8)2x=162x=2x+4.\begin{aligned} 2\cdot2^x+2^{x+1}+2^{x+2}+2^{x+3} &=(2+2+4+8)2^x\\ &=16\cdot2^x=2^{x+4}. \end{aligned}

したがって、2x+4=2x2162^{x+4}=2^{x^2-16} より、

x+4=x216,(x5)(x+4)=0.x+4=x^2-16,\qquad (x-5)(x+4)=0.

よって、x=4, 5\boxed{x=-4,\ 5}。 うえは 4-4、おは 55 である。

(2)

真数の条件より x>5x>5。 この範囲で与式をまとめると、

log2(x5)(x+2)x+11=0.\log_2\frac{(x-5)(x+2)}{x+11}=0.

よって、

(x5)(x+2)=x+11,x24x21=0,(x7)(x+3)=0.\begin{aligned} (x-5)(x+2)&=x+11,\\ x^2-4x-21&=0,\\ (x-7)(x+3)&=0. \end{aligned}

x>5x>5 を満たすのは x=7\boxed{x=7} のみ。 かは 77 である。

(3)

真数・底の条件より x>0, x1x>0,\ x\ne1t=log2xt=\log_2x とおくと t0t\ne0 であり、

log2x2=2t,logx4=log24log2x=2t.\log_2x^2=2t,\qquad \log_x4=\frac{\log_24}{\log_2x}=\frac2t.

したがって、

3t2+2t+2t=7.3t^2+2t+\frac2t=7.

両辺に tt を掛けて整理すると、

3t3+2t27t+2=(t1)(3t2+5t2)=(t1)(3t1)(t+2)=0.\begin{aligned} 3t^3+2t^2-7t+2 &=(t-1)(3t^2+5t-2)\\ &=(t-1)(3t-1)(t+2)=0. \end{aligned}

t=2,13,1t=-2,\dfrac13,1 はすべて t0t\ne0 を満たす。 t=2t=-2 なら x=22=14x=2^{-2}=\dfrac14t=13t=\dfrac13 なら x=21/3x=2^{1/3}t=1t=1 なら x=2x=2 である。 小さい順に

x=14, 21/3, 2.\boxed{x=\frac14,\ 2^{1/3},\ 2}.
補足置換後の式で計算を確かめる

(3)で得た tt3t2+2t+2t3t^2+2t+\dfrac2t に代入すると、

t=2:1241=7,t=13:13+23+6=7,t=1:3+2+2=7.\begin{aligned} t=-2&:\quad 12-4-1=7,\\ t=\frac13&:\quad \frac13+\frac23+6=7,\\ t=1&:\quad 3+2+2=7. \end{aligned}

さらに、x=14,21/3,2x=\dfrac14,2^{1/3},2 がすべて正で、11 ではないことも確かめます。 計算の確認と、もとの対数が定義できるかの確認を、両方行いましょう。

きは 11、くは 44、けは 11、こは 33、さは 22 である。

問題データ

関連分野
なし
難易度の目安
B(標準)
目標時間
15

講評

指数・対数の基本的な式変形を確実に使いたい問題です。 難易度はB、目標時間は15分とします。 (1)は 2x2^x でくくること、(2)は真数条件を書いてから対数をまとめることができれば、短い計算で得点できます。

(3)は底に xx があるため複雑に見えますが、底を 22 にそろえれば t=log2xt=\log_2x の方程式に直せます。 t0t\ne0 の条件と、最後に x=2tx=2^t に戻す操作が特に大切です。 復習では、(log2x)2(\log_2x)^2log2x2\log_2x^2 をどう区別して変形するか、自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。

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