重要知識と着眼点
(1)左辺を一つの累乗にまとめる
指数の計算法則
とする。 、、( は整数、 は正の整数)。 、、。
左辺の各項は の何倍かで表せます。 例えば です。 でくくって係数を足すと、左辺全体が一つの累乗になります。 底が の指数関数は単調に増加するため、 なら指数も です。 あとは二次方程式を解けば求まります。
(2)真数の条件を先に書く
対数方程式の解き方
- 真数・底の条件を確認する
- 底を1種類にする
- 置換して方程式を解く
対数の真数、つまり の中の数は正でなければなりません。 この問題では の共通範囲が です。
底はすべて なので、対数の和と差を一つの対数にまとめます。 は を意味します。 そこから得られる二次方程式の解のうち、最初の条件 を満たすものだけを残しましょう。
(3)底を 2 にそろえ、t の方程式に直す
対数の底をそろえる方法(底の変換公式)
のとき、
は「対数の値の2乗」、 は「 の対数」です。 この二つを区別してください。 とおくと、前者は 、後者は になります。 また、底の変換公式によって です。
もとの式には があるので、底の条件から 。 したがって であり、方程式の両辺に を掛けられます。 得られる三次方程式は、まず を代入して、因数 を見つけると解きやすくなります。
が求まっても、求める解は です。 最後に必ず に戻します。 底 は より大きいため、 の大小の順序は でも変わりません。
解答
(1)
左辺を でくくると、
したがって、 より、
よって、。 うえは 、おは である。
(2)
真数の条件より 。 この範囲で与式をまとめると、
よって、
を満たすのは のみ。 かは である。
(3)
真数・底の条件より 。 とおくと であり、
したがって、
両辺に を掛けて整理すると、
はすべて を満たす。 なら 、 なら 、 なら である。 小さい順に
補足置換後の式で計算を確かめる
(3)で得た を に代入すると、
さらに、 がすべて正で、 ではないことも確かめます。 計算の確認と、もとの対数が定義できるかの確認を、両方行いましょう。
きは 、くは 、けは 、こは 、さは である。
講評
指数・対数の基本的な式変形を確実に使いたい問題です。 難易度はB、目標時間は15分とします。 (1)は でくくること、(2)は真数条件を書いてから対数をまとめることができれば、短い計算で得点できます。
(3)は底に があるため複雑に見えますが、底を にそろえれば の方程式に直せます。 の条件と、最後に に戻す操作が特に大切です。 復習では、 と をどう区別して変形するか、自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。


問題データ