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【解答・解説】2025年 麻布大学 獣医学科 第Ⅰ期E日程 数学 第2問

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四角形 ABCDABCD は円に内接し,辺 ABAB と辺 ADAD の長さはそれぞれ 8,58,5 であり,対角線 BDBD の長さは 77 である。また,辺 BCBC と辺 CDCD は長さが等しい。

円に内接する四角形ABCD。Aは上側、BとDは左右、Cは下側にあり、対角線BDと、BCとCDが等しいことを示す印を付している。

(1)cosBAD=\cos\angle BAD=\dfrac{\boxed{\text{ヌ}}}{\boxed{\text{ネ}}} より辺 BCBC の長さは \dfrac{\boxed{\text{ノ}}}{\sqrt{\boxed{\text{ハ}}}} であり,四角形 ABCDABCD の面積は ヒフヘホマ\dfrac{\boxed{\text{ヒフヘ}}}{\boxed{\text{ホマ}}}\sqrt{\boxed{\text{ミ}}} である。

(2)cosABD=ムメモヤ\cos\angle ABD=\dfrac{\boxed{\text{ムメ}}}{\boxed{\text{モヤ}}} である。対角線 ACAC と対角線 BDBD の交点を EE とすると,線分の長さの比について,BE:ED=:BE:ED=\boxed{\text{ユ}}:\boxed{\text{ヨ}} であるから,AEAE の長さは ラリルレ\dfrac{\boxed{\text{ラリ}}}{\boxed{\text{ルレ}}}\sqrt{\boxed{\text{ロ}}} であり,対角線 ACAC の長さは ワン\dfrac{\boxed{\text{ワン}}}{\boxed{\text{あ}}}\sqrt{\boxed{\text{い}}} である。

重要知識と着眼点

(1)三角形 ABD で求めた角を、三角形 BCD に利用する

三角形の3辺と角の関係(余弦定理)

2辺 a,ba,b とその間の角 θ\theta、角 θ\theta の対辺 cc について、

c2=a2+b22abcosθ.c^2=a^2+b^2-2ab\cos\theta.

三角形 ABDABD は3辺の長さが分かっているので、余弦定理で cosBAD\cos\angle BAD を求められます。 次に、**円に内接する四角形の対角の和は 180180^\circ**であることを使います。 BAD=60\angle BAD=60^\circ と分かれば、BCD=120\angle BCD=120^\circ です。

BC=CDBC=CD なので、その共通の長さを ss とおけば、三角形 BCDBCD にも余弦定理が使えます。 四角形の面積は、対角線 BDBD で分けた二つの三角形の面積の和です。 それぞれ、2辺とその間の角を使う面積公式 12absinθ\dfrac12ab\sin\theta で求めます。

(2)等しい弦から、角の二等分線を見つける

角の二等分線による辺の比(角の二等分線定理)

三角形 ABCABC で、A\angle A の二等分線と辺 BCBC の交点を DD とすると、AB:AC=BD:DCAB:AC=BD:DC

BC=CDBC=CD より、等しい弦に対する円周角 BAC\angle BACCAD\angle CAD は等しくなります。 つまり、AEAE は三角形 ABDABD の角 AA の二等分線です。 上の知識を三角形 ABDABD に当てはめると、BE:ED=AB:ADBE:ED=AB:AD と分かります。

対角線ACとBDの交点をEとした図。角BACと角CADはともに30度で、BE対EDは8対5。

ACAC を引くと、角 AA の二等分線として利用できます。

BD=7BD=78:58:5 に分ければ、BE,EDBE,ED が求まります。 続いて、三角形 ABEABE で余弦定理を使います。 EEBDBD 上にあるため、ABE=ABD\angle ABE=\angle ABD です。 問題の最初に求める cosABD\cos\angle ABD が、ここで役立ちます。

最後の ACAC は、交わる二つの弦に対する方べきの定理 EAEC=EBEDEA\cdot EC=EB\cdot ED を使うと求められます。 この式は、三角形 ABEABEDCEDCE の相似からも導けます。 AEAE が求まっているので、ECEC を計算し、AC=AE+ECAC=AE+EC とします。

解答

(1)

三角形 ABDABD で余弦定理を用いると、

cosBAD=82+5272285=12.\cos\angle BAD =\frac{8^2+5^2-7^2}{2\cdot8\cdot5} =\boxed{\frac12}.

したがって BAD=60\angle BAD=60^\circ。 四角形 ABCDABCD は円に内接するので、BCD=120\angle BCD=120^\circ である。 BC=CD=sBC=CD=s とおくと、

72=s2+s22s2cos120=3s2.7^2=s^2+s^2-2s^2\cos120^\circ=3s^2.

s>0s>0 より、BC=73\boxed{BC=\dfrac7{\sqrt3}}。 よって、四角形 ABCDABCD の面積は

S=1285sin60+12(73)2sin120=103+49312=169312.\begin{aligned} S &=\frac12\cdot8\cdot5\sin60^\circ +\frac12\left(\frac7{\sqrt3}\right)^2\sin120^\circ\\ &=10\sqrt3+\frac{49\sqrt3}{12}\\ &=\boxed{\frac{169\sqrt3}{12}}. \end{aligned}

ヌは 11、ネは 22、ノは 77、ハは 33、ヒフヘは 169169、ホマは 1212、ミは 33 である。

(2)

三角形 ABDABD で余弦定理を用いると、

cosABD=82+7252287=1114.\cos\angle ABD =\frac{8^2+7^2-5^2}{2\cdot8\cdot7} =\boxed{\frac{11}{14}}.

BC=CDBC=CD であるから、等しい弦に対する円周角より BAC=CAD\angle BAC=\angle CAD。 角の二等分線定理から、

BE:ED=8:5.\boxed{BE:ED=8:5}.

BD=7BD=7 であるから、

BE=7813=5613,ED=7513=3513.BE=7\cdot\frac8{13}=\frac{56}{13},\qquad ED=7\cdot\frac5{13}=\frac{35}{13}.

三角形 ABEABE に余弦定理を用いて、

AE2=82+(5613)22856131114=64+313616970413=4800169.\begin{aligned} AE^2 &=8^2+\left(\frac{56}{13}\right)^2 -2\cdot8\cdot\frac{56}{13}\cdot\frac{11}{14}\\ &=64+\frac{3136}{169}-\frac{704}{13}\\ &=\frac{4800}{169}. \end{aligned}

よって、AE=40313\boxed{AE=\dfrac{40\sqrt3}{13}}。 方べきの定理より、EAEC=EBEDEA\cdot EC=EB\cdot ED が成り立つ。

補足方べきの関係を相似から確かめる

三角形 ABEABEDCEDCE について、AEB=DEC\angle AEB=\angle DEC は対頂角です。 また、ABE=DCE\angle ABE=\angle DCE は、ともに弦 ADAD に対する円周角です。 したがって、二つの三角形は相似で、AE:DE=BE:CEAE:DE=BE:CE。 これを整理すると AECE=BEDEAE\cdot CE=BE\cdot DE が得られます。

したがって、

EC=5613351340313=49339.EC=\frac{\frac{56}{13}\cdot\frac{35}{13}}{\frac{40\sqrt3}{13}} =\frac{49\sqrt3}{39}.

したがって、

AC=AE+EC=40313+49339=1333.AC=AE+EC =\frac{40\sqrt3}{13}+\frac{49\sqrt3}{39} =\boxed{\frac{13\sqrt3}{3}}.

空欄は次のとおり。

空欄 解答
ムメ 1111
モヤ 1414
ユ・ヨ 8855
ラリ・ルレ・ロ 4040131333
ワン・あ・い 13133333

別解:四角形の面積から AC を求める

BAC=CAD=30\angle BAC=\angle CAD=30^\circ を使う。 四角形を対角線 ACAC で分けると、

S=12ABACsin30+12ADACsin30=134AC.\begin{aligned} S &=\frac12 AB\cdot AC\sin30^\circ +\frac12 AD\cdot AC\sin30^\circ\\ &=\frac{13}{4}AC. \end{aligned}

(1)より S=169312S=\dfrac{169\sqrt3}{12} なので、AC=1333AC=\dfrac{13\sqrt3}{3}

問題データ

主分野
三角関数
関連分野
なし
難易度の目安
C(やや難)
目標時間
20

講評

余弦定理と円周角の性質を組み合わせる図形問題です。 難易度はC、目標時間は20分とします。 (1)は3辺の分かる三角形 ABDABD から始め、内接四角形の対角を利用する標準的な流れです。 ここは確実に得点したいところです。

(2)の要点は、BC=CDBC=CD から ACAC が角の二等分線であると気づくことです。 等しい辺の条件を長さの計算だけに使わず、円周角の等しさにも結び付けましょう。 方針が立ってからも分数と平方根の計算が続くため、BE,ED,AEBE,ED,AE を途中で整理して書き残すと、最後まで進めやすくなります。 ACAC は面積からも求められます。 時間に余裕があれば、異なる分け方で計算した面積が一致するか確かめてください。

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