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【解答・解説】2025年 麻布大学 獣医学科 第Ⅰ期E日程 数学 第1問

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(1)a>0a>0 とする。2x2(4a+3)x+6a2x^2-(4a+3)x+6a を因数分解すると (x)(xa)(\boxed{\text{ア}}x-\boxed{\text{イ}})(x-\boxed{\text{ウ}}a) となるから,xx の不等式 2x2(4a+3)x+6a<02x^2-(4a+3)x+6a<0 をみたす整数 xx がちょうど3個となる aa の範囲は <a\boxed{\text{エ}}<a\leqq\dfrac{\boxed{\text{オ}}}{\boxed{\text{カ}}} である。

(2)a a a b b c c\boxed{a}\ \boxed{a}\ \boxed{a}\ \boxed{b}\ \boxed{b}\ \boxed{c}\ \boxed{c} の7文字の並べ方は全部で キクケ\boxed{\text{キクケ}} 通りある。このうち,両端の文字が一致するような並べ方は コサ\boxed{\text{コサ}} 通りある。

(3)不等式 6x213x+606x^2-13x+6\leqq0 をみたす xx の範囲は x\dfrac{\boxed{\text{シ}}}{\boxed{\text{ス}}}\leqq x\leqq\dfrac{\boxed{\text{セ}}}{\boxed{\text{ソ}}} である。 y=5x28x+7y=5x^2-8x+7 とすると,xx がこの範囲を動くとき,yy の最大値は タチ\dfrac{\boxed{\text{タチ}}}{\boxed{\text{ツ}}} である。

(4)cos3θ\cos3\thetacosθ\cos\theta を用いて表すと cos3θ=cos3θcosθ\cos3\theta=\boxed{\text{テ}}\cos^3\theta-\boxed{\text{ト}}\cos\theta となり,0θ<2π0\leqq\theta<2\pi において cos3θ+cosθ=0\cos3\theta+\cos\theta=0 をみたす θ\theta で最大のものは θ=π\theta=\dfrac{\boxed{\text{ナ}}}{\boxed{\text{ニ}}}\pi である。

重要知識と着眼点

(1)整数を三つ含む区間を考える

因数分解すると、左辺は (2x3)(x2a)(2x-3)(x-2a) です。 この積が負になるのは、xx が二つの境界 32\dfrac322a2a の間にあるときです。 ただし、どちらが大きいかは aa によって変わります。

0<2a320<2a\leqq\dfrac32 なら、解の範囲に入る整数は多くても 11 の一つです。 したがって、整数解が三つとなるのは 2a>322a>\dfrac32 の場合です。 このとき、整数解は 22 から始まるので、2,3,42,3,4 を含み、55 を含まない条件を考えます。

不等式が等号を含まない(<0<0 である)ことにも注意しましょう。 44 を解にするには 4<2a4<2a が必要ですが、55 を除くには 2a52a\leqq5 で十分です。 2a=52a=5 のときも解の範囲は x<5x<5 となり、55 は含まれません。

(2)両端を決めてから、残りを並べる

同じものを含む順列

全部で nn 個のもののうち、同じものがそれぞれ pp 個、qq 個、\ldots あるとき、1列に並べる並べ方は

n!p!q!\frac{n!}{p!q!\cdots}

通りである。 すべてを区別して並べた n!n! 通りを、同じものどうしの入れ替えの数で割る。

全部の並べ方では、aa が3個、b,cb,c がそれぞれ2個です。 両端を一致させる場合は、両端が aabbcc の三つに分けます。 例えば両端が aa なら、中央に残るのは a,b,b,c,ca,b,b,c,c です。 両端に置いた2文字を除いてから、中央の5文字を数えると整理できます。

(3)下に凸の放物線では、最大値は端点で取る

関数の最大・最小の求め方

定義域を確認し、微分して増減を調べる。極値や区間の端の値を調べ、最大・最小を判断する。 2次関数は平方完成してグラフを描いても求められる。

まず不等式を解いて、xx が動く範囲を求めます。 y=5x28x+7y=5x^2-8x+7 のグラフは下に凸なので、閉区間での最大値は左右どちらかの端点で取ります。 頂点で取るのは最小値です。 両端の値を計算して、大きい方を選びましょう。

(4)三倍角の公式で、一つの角にそろえる

三倍角の公式

  1. sin3θ=3sinθ4sin3θ\sin3\theta=3\sin\theta-4\sin^3\theta
  2. cos3θ=4cos3θ3cosθ\cos3\theta=4\cos^3\theta-3\cos\theta

3θ=2θ+θ3\theta=2\theta+\theta として、加法定理と倍角の公式から導ける。 覚えなくても良いが導けるようにしておく。

三倍角の公式を使うと、方程式は 2cosθ(2cos2θ1)=02\cos\theta(2\cos^2\theta-1)=0 と因数分解できます。 ここで cosθ\cos\theta で割ると、cosθ=0\cos\theta=0 の解を失います。 積が 00 になる条件として、cosθ=0\cos\theta=0cosθ=±12\cos\theta=\pm\dfrac1{\sqrt2} に分けてください。 指定された範囲の角を求め、最も大きいものを選びます。

解答

(1)

2x2(4a+3)x+6a=(2x3)(x2a).2x^2-(4a+3)x+6a=(2x-3)(x-2a).

よって、アは 22、イは 33、ウは 22

0<2a<320<2a<\dfrac32 のとき、解の範囲は 2a<x<322a<x<\dfrac32 で、整数解は多くても一つである。 2a=322a=\dfrac32 のとき、左辺は 2(x32)22\left(x-\dfrac32\right)^2 となり、解はない。 したがって 2a>322a>\dfrac32 であり、

32<x<2a.\frac32<x<2a.

整数解がちょうど 2,3,42,3,4 となる条件は 4<2a54<2a\leqq5。 よって、

2<a52.\boxed{2<a\leqq\frac52}.
補足端点を代入して見直す

(1)は a=2a=2 なら整数解が 2,32,3 の2個、a=52a=\dfrac52 なら 2,3,42,3,4 の3個です。 また、aa52\dfrac52 より少し大きくなると 55 も解になります。 この三つを確認すると、答えの不等号の向きを確かめられます。

エは 22、オは 55、カは 22 である。

(2)

全部の並べ方は

7!3!2!2!=210 通り.\frac{7!}{3!2!2!}=\boxed{210}\text{ 通り}.

両端の文字が一致する場合は、次のように数える。

両端の文字 中央の5文字 並べ方
aa a,b,b,c,ca,b,b,c,c 5!2!2!=30\dfrac{5!}{2!2!}=30
bb a,a,a,c,ca,a,a,c,c 5!3!2!=10\dfrac{5!}{3!2!}=10
cc a,a,a,b,ba,a,a,b,b 5!3!2!=10\dfrac{5!}{3!2!}=10

したがって、30+10+10=5030+10+10=\boxed{50} 通り。 キクケは 210210、コサは 5050 である。

(3)

6x213x+6=(3x2)(2x3)6x^2-13x+6=(3x-2)(2x-3)

より、解の範囲は

23x32.\boxed{\frac23\leqq x\leqq\frac32}.

y=5(x45)2+195y=5\left(x-\dfrac45\right)^2+\dfrac{19}{5} は下に凸の放物線なので、最大値は区間の端点で取る。

x=23:y=209163+7=359,x=32:y=45412+7=254.\begin{aligned} x=\frac23&:\quad y=\frac{20}{9}-\frac{16}{3}+7=\frac{35}{9},\\ x=\frac32&:\quad y=\frac{45}{4}-12+7=\frac{25}{4}. \end{aligned}

359<254\dfrac{35}{9}<\dfrac{25}{4} より、最大値は 254\boxed{\dfrac{25}{4}}。 シは 22、スは 33、セは 33、ソは 22、タチは 2525、ツは 44 である。

(4)

加法定理と倍角の公式より、

cos3θ=cos2θcosθsin2θsinθ=(2cos2θ1)cosθ2sin2θcosθ=4cos3θ3cosθ.\begin{aligned} \cos3\theta &=\cos2\theta\cos\theta-\sin2\theta\sin\theta\\ &=(2\cos^2\theta-1)\cos\theta -2\sin^2\theta\cos\theta\\ &=\boxed{4}\cos^3\theta-\boxed{3}\cos\theta. \end{aligned}

したがって、cos3θ+cosθ=0\cos3\theta+\cos\theta=0

2cosθ(2cos2θ1)=0.2\cos\theta(2\cos^2\theta-1)=0.

0θ<2π0\leqq\theta<2\pi での解は

θ=π4, π2, 3π4, 5π4, 3π2, 7π4.\theta=\frac\pi4,\ \frac\pi2,\ \frac{3\pi}4,\ \frac{5\pi}4,\ \frac{3\pi}2,\ \frac{7\pi}4.

よって、最大のものは θ=7π4\boxed{\theta=\dfrac{7\pi}{4}}。 テは 44、トは 33、ナは 77、ニは 44 である。

問題データ

難易度の目安
B(標準)
目標時間
20

講評

二次不等式、同じものを含む順列、二次関数、三角関数の小問集合です。 難易度はB、目標時間は見直しを含めて20分とします。 (2)(3)は基本事項を使って確実に取りたい問題です。

(1)は、整数解が三つという条件を、区間の端点の条件に直すところで差がつきます。 「44 を含め、55 を含めない」と具体的な整数で考えると、等号の有無を判断しやすくなります。 (4)は三倍角の公式を忘れていても、加法定理から導ければ対応できます。 復習では答えだけでなく、公式を導く計算も一度自分で書いておきましょう。

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