重要知識と着眼点
(1)整数を三つ含む区間を考える
因数分解すると、左辺は です。 この積が負になるのは、 が二つの境界 と の間にあるときです。 ただし、どちらが大きいかは によって変わります。
なら、解の範囲に入る整数は多くても の一つです。 したがって、整数解が三つとなるのは の場合です。 このとき、整数解は から始まるので、 を含み、 を含まない条件を考えます。
不等式が等号を含まない( である)ことにも注意しましょう。 を解にするには が必要ですが、 を除くには で十分です。 のときも解の範囲は となり、 は含まれません。
(2)両端を決めてから、残りを並べる
同じものを含む順列
全部で 個のもののうち、同じものがそれぞれ 個、 個、 あるとき、1列に並べる並べ方は
通りである。 すべてを区別して並べた 通りを、同じものどうしの入れ替えの数で割る。
全部の並べ方では、 が3個、 がそれぞれ2個です。 両端を一致させる場合は、両端が 、、 の三つに分けます。 例えば両端が なら、中央に残るのは です。 両端に置いた2文字を除いてから、中央の5文字を数えると整理できます。
(3)下に凸の放物線では、最大値は端点で取る
関数の最大・最小の求め方
定義域を確認し、微分して増減を調べる。極値や区間の端の値を調べ、最大・最小を判断する。 2次関数は平方完成してグラフを描いても求められる。
まず不等式を解いて、 が動く範囲を求めます。 のグラフは下に凸なので、閉区間での最大値は左右どちらかの端点で取ります。 頂点で取るのは最小値です。 両端の値を計算して、大きい方を選びましょう。
(4)三倍角の公式で、一つの角にそろえる
三倍角の公式
として、加法定理と倍角の公式から導ける。 覚えなくても良いが導けるようにしておく。
三倍角の公式を使うと、方程式は と因数分解できます。 ここで で割ると、 の解を失います。 積が になる条件として、 と に分けてください。 指定された範囲の角を求め、最も大きいものを選びます。
解答
(1)
よって、アは 、イは 、ウは 。
のとき、解の範囲は で、整数解は多くても一つである。 のとき、左辺は となり、解はない。 したがって であり、
整数解がちょうど となる条件は 。 よって、
補足端点を代入して見直す
(1)は なら整数解が の2個、 なら の3個です。 また、 が より少し大きくなると も解になります。 この三つを確認すると、答えの不等号の向きを確かめられます。
エは 、オは 、カは である。
(2)
全部の並べ方は
両端の文字が一致する場合は、次のように数える。
| 両端の文字 | 中央の5文字 | 並べ方 |
|---|---|---|
したがって、 通り。 キクケは 、コサは である。
(3)
より、解の範囲は
は下に凸の放物線なので、最大値は区間の端点で取る。
より、最大値は 。 シは 、スは 、セは 、ソは 、タチは 、ツは である。
(4)
加法定理と倍角の公式より、
したがって、 は
での解は
よって、最大のものは 。 テは 、トは 、ナは 、ニは である。
講評
二次不等式、同じものを含む順列、二次関数、三角関数の小問集合です。 難易度はB、目標時間は見直しを含めて20分とします。 (2)(3)は基本事項を使って確実に取りたい問題です。
(1)は、整数解が三つという条件を、区間の端点の条件に直すところで差がつきます。 「 を含め、 を含めない」と具体的な整数で考えると、等号の有無を判断しやすくなります。 (4)は三倍角の公式を忘れていても、加法定理から導ければ対応できます。 復習では答えだけでなく、公式を導く計算も一度自分で書いておきましょう。


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