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【解答・解説】2025年 麻布大学 獣医学科 第Ⅰ期E日程 数学 第4問

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cc を定数とする。関数 f(x)=x36x236x+cf(x)=x^3-6x^2-36x+c は極大値と極小値の和が 00 である。

(1)c=しすc=\boxed{\text{しす}} であり,f(x)f(x)x=せそx=\boxed{\text{せそ}} で極大値 たちつ\boxed{\text{たちつ}} をとる。また,座標平面において,曲線 y=f(x)y=f(x) 上の点 (5, f(5))(5,\ f(5)) における接線の方程式は y=てとなxにぬy=\boxed{\text{てとな}}x-\boxed{\text{にぬ}} である。

(2)cc を(1)で求めた値とする。曲線 y=f(x)y=f(x)xx 軸方向に 2-2 だけ平行移動して得られる曲線の方程式は y=x3ねのxy=x^3-\boxed{\text{ねの}}x となることから,曲線 y=f(x)y=f(x)xx 軸で囲まれる2つの図形の面積の和は はひふへ\boxed{\text{はひふへ}} となる。

重要知識と着眼点

(1)極値を取る xx の値と、極値そのものを区別する

関数の増減・極値・グラフの調べ方

微分して f(x)f^{\prime}(x) の符号を調べ、増減表を作る。

  1. f(x)>0f^{\prime}(x)>0 の区間では増加、f(x)<0f^{\prime}(x)<0 の区間では減少。
  2. 微分可能な点の前後で、f(x)f^{\prime}(x) の符号が ++\to- なら極大、+-\to+ なら極小。

増減・極値・定義域の端での値や極限をもとに、グラフを描く。

定数 cc は微分すると消えるので、極値を取る xx の値は cc によらず求まります。 増減を調べて、極大・極小を取る位置を確かめましょう。 問題の「和が 00」は、それらの xx 座標の和ではなく、極大値と極小値という二つの関数値の和です。 f(2)+f(6)=0f(-2)+f(6)=0 から cc が決まります。

接線の方程式の求め方

接点を tt で置いて接線の式を立てる。y=f(x)y=f(x)x=tx=t での接線は y=f(t)(xt)+f(t)y=f^{\prime}(t)(x-t)+f(t)

接線では、傾き f(5)f'(5) と接点の高さ f(5)f(5) を別々に計算します。 特に、f(5)f(5) の計算には、求めた cc の値を代入する必要があります。

(2)平行移動して、左右の面積を比べる

グラフを平行移動した式の求め方

xx 軸方向に aayy 軸方向に bb 平行移動するには、もとの式の x,yx,yxa,ybx-a,y-b に置き換える。 y=f(x)y=f(x) なら、yb=f(xa)y-b=f(x-a)

左に 22 動かすので、xxx(2)=x+2x-(-2)=x+2 に置き換え、新しい曲線を y=f(x+2)y=f(x+2) と表します。 移動後の式を g(x)g(x) とすると、g(x)=x348xg(x)=x^3-48x となります。 x2x^2 の項と定数項が消え、g(x)=g(x)g(-x)=-g(x) が成り立つので、グラフは原点について対称です。

水平に移動しても、xx 軸との間の面積は変わりません。 移動後の左右二つの図形は面積が等しいため、片方の面積を求めて 22 倍できます。 ただし、右側では曲線が xx 軸より下にあります。 面積は正の量なので、その区間では「上側の式 - 下側の式」、つまり 0g(x)0-g(x) を積分します。

平行移動後の曲線y=xの3乗-48xとx軸。交点はx=-4√3、0、4√3。左の領域はx軸より上、右の領域は下にあり、原点について対称である。

移動後の二つの領域は、原点の周りに 180180^\circ 回転すると重なります。

解答

(1)

f(x)=3x212x36=3(x+2)(x6).f'(x)=3x^2-12x-36=3(x+2)(x-6).

したがって、増減は次のようになる。

xx \cdots 2-2 \cdots 66 \cdots
f(x)f'(x) ++ 00 - 00 ++
f(x)f(x) c+40c+40 c216c-216

極大値と極小値の和が 00 であるから、

(c+40)+(c216)=0,c=88.(c+40)+(c-216)=0,\qquad \boxed{c=88}.

このとき x=2x=\boxed{-2} で極大値 128\boxed{128} を取る。 また、

f(5)=756036=21,f(5)=125150180+88=117.\begin{aligned} f'(5)&=75-60-36=-21,\\ f(5)&=125-150-180+88\\ &=-117. \end{aligned}

よって、接線の方程式は

y=21(x5)117,y=21x12.y=-21(x-5)-117,\qquad \boxed{y=-21x-12}.
補足接線の式を確かめる

接線 y=21x12y=-21x-12x=5x=5 を代入すると、y=117=f(5)y=-117=f(5) です。 傾きが f(5)=21f'(5)=-21 であることと、接点を通ることの二つを確認すれば、展開時の符号の誤りを見つけられます。

しすは 8888、せそは 2-2、たちつは 128128、てとなは 21-21、にぬは 1212 である。

(2)

xx 軸方向に 2-2 だけ平行移動すると、

y=f(x+2)=(x+2)36(x+2)236(x+2)+88=x348x.\begin{aligned} y&=f(x+2)\\ &=(x+2)^3-6(x+2)^2\\ &\qquad-36(x+2)+88\\ &=\boxed{x^3-48x}. \end{aligned}

g(x)=x348x=x(x43)(x+43)g(x)=x^3-48x=x(x-4\sqrt3)(x+4\sqrt3) とおく。 xx 軸との交点の xx 座標は 43,0,43-4\sqrt3,0,4\sqrt3 であり、g(x)=g(x)g(-x)=-g(x) より左右の領域の面積は等しい。 また、0<x<430<x<4\sqrt3 では g(x)<0g(x)<0 である。

補足対称な区間の積分と、面積の和は異なる

g(x)=x348xg(x)=x^3-48x は奇関数なので、

4343g(x)dx=0\int_{-4\sqrt3}^{4\sqrt3}g(x)\,dx=0

です。 これは、左側の正の積分と右側の負の積分が打ち消し合うためです。 面積の和を求めるときは、xx 軸より下の部分も正に数えます。 したがって、一度に積分して 00 と答えることはできません。

平行移動で面積は変わらないので、求める面積の和は

S=2043{0g(x)}dx=2043(48xx3)dx=2[24x2x44]043=2(24484824)=1152.\begin{aligned} S &=2\int_0^{4\sqrt3}\{0-g(x)\}\,dx\\ &=2\int_0^{4\sqrt3}(48x-x^3)\,dx\\ &=2\left[24x^2-\frac{x^4}{4}\right]_0^{4\sqrt3}\\ &=2\left(24\cdot48-\frac{48^2}{4}\right)\\ &=\boxed{1152}. \end{aligned}

ねのは 4848、はひふへは 11521152 である。

問題データ

関連分野
なし
難易度の目安
B(標準)
目標時間
20

講評

三次関数の極値、接線、定積分による面積を扱う問題です。 難易度はB、目標時間は20分とします。 (1)は微分から増減表を作る標準的な手順で解けるため、極大値と接線まで確実に取りたい内容です。

(2)は問題文の平行移動の誘導を使うことが大切です。 もとの関数のままでも計算できますが、左に 22 動かすと x2x^2 の項と定数項が消え、交点と対称性が読み取りやすくなります。 復習では、左に動かすときに f(x+2)f(x+2) とする理由と、右側の積分に負号が必要な理由を確認しましょう。 符号を図で確かめてから積分する習慣が、面積問題の失点防止につながります。

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