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【解答・解説】2024年 麻布大学 獣医学科 第Ⅱ期 数学 第3問

公開

3

1から9までの相異なる整数 a,b,c,d,e,f,g,h,ia,b,c,d,e,f,g,h,i を下図のように配置した。横に並ぶ3つの数の和 a+b+c, d+e+f, g+h+ia+b+c,\ d+e+f,\ g+h+i がすべて一定値 AA であり,縦に並ぶ3つの数の和 a+d+g, b+e+h, c+f+ia+d+g,\ b+e+h,\ c+f+i および対角線上にある数の和 a+e+i, c+e+ga+e+i,\ c+e+g もすべて AA であるとき,次の問いに答えよ。

3行3列のマスに、上段はa、b、c、中段はd、e、f、下段はg、h、iが並ぶ

数の配置。

(1)A=ムメ, e=A=\boxed{\text{ムメ}},\ e=\boxed{\text{モ}} である。

(2)a>c, b=1a>c,\ b=1 のとき,

a=,c=,d=,f=,g=,h=,i=\begin{aligned} a&=\boxed{\text{ヤ}},\quad c=\boxed{\text{ユ}},\quad d=\boxed{\text{ヨ}},\\ f&=\boxed{\text{ラ}},\quad g=\boxed{\text{リ}},\quad h=\boxed{\text{ル}},\quad i=\boxed{\text{レ}} \end{aligned}

である。

(3)c<g, f+h=4c<g,\ f+h=4 のとき,

a=,b=,c=,d=,f=,g=,h=,i=\begin{aligned} a&=\boxed{\text{ロ}},\quad b=\boxed{\text{ワ}},\quad c=\boxed{\text{ン}},\quad d=\boxed{\text{あ}},\\ f&=\boxed{\text{い}},\quad g=\boxed{\text{う}},\quad h=\boxed{\text{え}},\quad i=\boxed{\text{お}} \end{aligned}

である。

重要知識と着眼点

(1)全体の和と、中央を通る4本の和を比べる

1から9までを一度ずつ使うので、9個の数の和は 4545 です。 これは横3行の和 3A3A に等しく、まず AA が決まります。

中央の ee を求めるには、中央を通る横・縦・斜め2本の計4本に注目します。 それらを足すと、ee だけは4回、ほかの8個の数は1回ずつ数えられます。 全体の和と比較すれば、ee を取り出せます。

また、ee が分かると、中央を挟んで向かい合う二つの数の和も決まります。 この関係を(2)(3)で使いましょう。

(2)和が大きい二つの数から、候補を絞る

(1)より A=15,e=5A=15,e=5 です。 b=1b=1 を入れると、上段から a+c=14a+c=14、中央の列から h=9h=9 が分かります。

異なる二つの数で和が 1414 になる組は、1から9の範囲では 5599、または 6688 です。 すでに使った数は重ねて使えないことと、a>ca>c を組み合わせれば、a,ca,c が決まります。 あとは、和が 1515 になるように順に埋めていきます。

(3)右の列と下の行を足して、右下の数を求める

f+h=4f+h=4 から始めてもよいのですが、これだけでは f,hf,h の順序が決まりません。 右の列と下の行を足すと、

(c+f+i)+(g+h+i)=(c+g)+(f+h)+2i.\begin{aligned} &(c+f+i)+(g+h+i)\\ &\quad=(c+g)+(f+h)+2i. \end{aligned}

となります。 c+gc+g は(1)で求めた「中央を挟んで向かい合う二つの数の和」です。 f+h=4f+h=4 と合わせると、ii、続いて aa が決まります。

残る f,hf,h は異なる正の整数で和が 44 なので、1,31,3 のどちらかです。 二通りを調べ、c<gc<g を満たす方を選びましょう。

解答

(1)

横3行の和を足すと、

3A=1+2++9=453A=1+2+\cdots+9=45

より、A=15\boxed{A=15}

中央を通る横・縦・斜め2本の和を足すと、

4A=(d+e+f)+(b+e+h)+(a+e+i)+(c+e+g)=45+3e.\begin{aligned} 4A&=(d+e+f)+(b+e+h)\\ &\quad +(a+e+i)+(c+e+g)\\ &=45+3e. \end{aligned}

よって 60=45+3e60=45+3e から e=5\boxed{e=5}。 また、中央を通る横・縦・斜めの和から、

a+i=b+h=c+g=d+f=10.a+i=b+h=c+g=d+f=10.

ムメは 1515、モは 55

(2)

b=1b=1 より、h=10b=9h=10-b=9a+c=15b=14a+c=15-b=145,95,9 はすでに使われているので、a,ca,c6,86,8 である。 a>ca>c より a=8,c=6a=8,c=6

したがって、

i=10a=2,g=10c=4,d=15ag=3,f=10d=7.\begin{aligned} i&=10-a=2,\qquad g=10-c=4,\\ d&=15-a-g=3,\qquad f=10-d=7. \end{aligned}

求める配置は次のとおり。

上段8、1、6、中段3、5、7、下段4、9、2の配置

(2)の配置。横・縦・斜めの和はすべて15です。

空欄 解答
88
66
33
77
44
99
22

(3)

右の列と下の行を足し、c+g=10, f+h=4c+g=10,\ f+h=4 を使うと、

30=(c+f+i)+(g+h+i)=10+4+2i.30=(c+f+i)+(g+h+i)=10+4+2i.

よって i=8i=8a=10i=2a=10-i=2。 また、右の列と下の行から、c+f=7, g+h=7c+f=7,\ g+h=7

f,hf,h は異なる正の整数で和が 44 なので、(f,h)=(1,3),(3,1)(f,h)=(1,3),(3,1) の二通りである。

(f,h)(f,h) c=7fc=7-f g=7hg=7-h c<gc<g
(1,3)(1,3) 66 44 満たさない
(3,1)(3,1) 44 66 満たす

したがって、f=3,h=1,c=4,g=6f=3,h=1,c=4,g=6。 さらに、b=10h=9, d=10f=7b=10-h=9,\ d=10-f=7 となる。

上段2、9、4、中段7、5、3、下段6、1、8の配置

(3)の配置。c<gc<gf+h=4f+h=4 も満たしています。

空欄 解答
22
99
44
77
33
66
11
88
補足使わなかった条件も確認する

求めた配置では、1から9までを一度ずつ使っていることに加え、横3本・縦3本・斜め2本の計8本の和を確認します。 例えば(3)の斜めの和は 2+5+8=15, 4+5+6=152+5+8=15,\ 4+5+6=15 です。 数を求めるために使った式だけを確認すると、ほかの列への書き間違いを見落とすことがあります。

問題データ

主分野
整数
関連分野
なし
難易度の目安
B(標準)
目標時間
15

講評

いわゆる魔方陣ですが、配置を覚えている必要はありません。 和の条件を組み合わせ、候補を絞っていく問題です。 難易度はB、目標時間は15分です。

まず(1)の AA を確実に求めましょう。 中央の数が決まれば、向かい合う二つの数の和が 1010 と分かり、後の計算が進めやすくなります。 (3)で条件の組合せを見つけにくければ、f,hf,h1,31,3 の二通りに分けて考える方法も有効です。 答えを求めた後は3×3の配置に戻して、数の重複、各列の和、不等号の向きを確認してください。

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