重要知識と着眼点
(1)全体の和と、中央を通る4本の和を比べる
1から9までを一度ずつ使うので、9個の数の和は です。 これは横3行の和 に等しく、まず が決まります。
中央の を求めるには、中央を通る横・縦・斜め2本の計4本に注目します。 それらを足すと、 だけは4回、ほかの8個の数は1回ずつ数えられます。 全体の和と比較すれば、 を取り出せます。
また、 が分かると、中央を挟んで向かい合う二つの数の和も決まります。 この関係を(2)(3)で使いましょう。
(2)和が大きい二つの数から、候補を絞る
(1)より です。 を入れると、上段から 、中央の列から が分かります。
異なる二つの数で和が になる組は、1から9の範囲では と 、または と です。 すでに使った数は重ねて使えないことと、 を組み合わせれば、 が決まります。 あとは、和が になるように順に埋めていきます。
(3)右の列と下の行を足して、右下の数を求める
から始めてもよいのですが、これだけでは の順序が決まりません。 右の列と下の行を足すと、
となります。 は(1)で求めた「中央を挟んで向かい合う二つの数の和」です。 と合わせると、、続いて が決まります。
残る は異なる正の整数で和が なので、 のどちらかです。 二通りを調べ、 を満たす方を選びましょう。
解答
(1)
横3行の和を足すと、
より、。
中央を通る横・縦・斜め2本の和を足すと、
よって から 。 また、中央を通る横・縦・斜めの和から、
ムメは 、モは 。
(2)
より、、。 はすでに使われているので、 は である。 より 。
したがって、
求める配置は次のとおり。
(2)の配置。横・縦・斜めの和はすべて15です。
| 空欄 | 解答 |
|---|---|
| ヤ | |
| ユ | |
| ヨ | |
| ラ | |
| リ | |
| ル | |
| レ |
(3)
右の列と下の行を足し、 を使うと、
よって 、。 また、右の列と下の行から、。
は異なる正の整数で和が なので、 の二通りである。
| 満たさない | |||
| 満たす |
したがって、。 さらに、 となる。
(3)の配置。 と も満たしています。
| 空欄 | 解答 |
|---|---|
| ロ | |
| ワ | |
| ン | |
| あ | |
| い | |
| う | |
| え | |
| お |
補足使わなかった条件も確認する
求めた配置では、1から9までを一度ずつ使っていることに加え、横3本・縦3本・斜め2本の計8本の和を確認します。 例えば(3)の斜めの和は です。 数を求めるために使った式だけを確認すると、ほかの列への書き間違いを見落とすことがあります。
講評
いわゆる魔方陣ですが、配置を覚えている必要はありません。 和の条件を組み合わせ、候補を絞っていく問題です。 難易度はB、目標時間は15分です。
まず(1)の を確実に求めましょう。 中央の数が決まれば、向かい合う二つの数の和が と分かり、後の計算が進めやすくなります。 (3)で条件の組合せを見つけにくければ、 を の二通りに分けて考える方法も有効です。 答えを求めた後は3×3の配置に戻して、数の重複、各列の和、不等号の向きを確認してください。


問題データ