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【解答・解説】2025年 麻布大学 獣医学科 第Ⅰ期B日程 数学 第1問

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以下の問いに答えよ。

(1)2025C1+2025C2++2025C2025\,{}_{2025}C_1+{}_{2025}C_2+\cdots+{}_{2025}C_{2025}88 で割った余りは \boxed{\text{ア}} である。

(2)0θπ0\leqq\theta\leqq\pi とする。tanθ=3\tan\theta=-3 のとき 2cosθ+sinθ=ウエ2\cos\theta+\sin\theta=\dfrac{\boxed{\text{イ}}}{\sqrt{\boxed{\text{ウエ}}}} である。

(3)ii を虚数単位とする。xx の2次方程式 x2+(ia)x5+(a3)i=0x^2+(i-a)x-5+(a-3)i=0 が実数解をもつような実数 aa の値は,a=, a=\dfrac{\boxed{\text{オ}}}{\boxed{\text{カ}}},\ \boxed{\text{キ}} であり,実数解はそれぞれ x=, コサx=\dfrac{\boxed{\text{ク}}}{\boxed{\text{ケ}}},\ \boxed{\text{コサ}} である。

(4)a=(3, 7), b=(1, 3)\vec a=(3,\ 7),\ \vec b=(1,\ -3) のとき a+tb|\vec a+t\vec b| を最小にする tt の値は \dfrac{\boxed{\text{シ}}}{\boxed{\text{ス}}} であり,最小値は ソタ\dfrac{\boxed{\text{セ}}\sqrt{\boxed{\text{ソタ}}}}{\boxed{\text{チ}}} である。

重要知識と着眼点

(1)組合せの和を二項定理でまとめる

(a+b)n(a+b)^n の扱い方(二項定理)

nn00 以上の整数のとき、展開した式の ankbka^{n-k}b^k の係数は nCk{}_nC_k0kn0\leqq k\leqq n)。

(a+b)n=k=0nnCkankbk(a+b)^n=\displaystyle\sum_{k=0}^{n}{}_nC_k a^{n-k}b^k

=an+nC1an1b+nC2an2b2++nCn2a2bn2+nCn1abn1+bn=a^n+{}_nC_1a^{n-1}b+{}_nC_2a^{n-2}b^2+\cdots+{}_nC_{n-2}a^2b^{n-2}+{}_nC_{n-1}ab^{n-1}+b^n

組合せの数がすべて足されているときは、二項定理に a=b=1a=b=1 を代入します。 ただし、本問の和は 2025C1\,{}_{2025}C_1 から始まっています。 220252^{2025} から 2025C0=1\,{}_{2025}C_0=1 を引く必要があります。 あとは 220252^{2025}88 の倍数であることを使います。

(2)角の範囲から符号を決める

三角関数の基本的な関係式

sin2θ+cos2θ=1\sin^2\theta+\cos^2\theta=1

tanθ=sinθcosθ\tan\theta=\dfrac{\sin\theta}{\cos\theta}cosθ0\cos\theta\ne0)。

tanθ=3\tan\theta=-3 より、sinθ=3cosθ\sin\theta=-3\cos\theta です。 これを sin2θ+cos2θ=1\sin^2\theta+\cos^2\theta=1 に代入すれば、cos2θ\cos^2\theta が求まります。 平方根を取る前に、角の範囲を確認しましょう。 0θπ0\leqq\theta\leqq\pi で正接が負になるのは第2象限なので、cosθ<0\cos\theta<0sinθ>0\sin\theta>0 です。

(3)実部と虚部をそれぞれ比較する

複素数の方程式の扱い方

左辺を A+Bi=0A+Bi=0A,BA,B は実数)の形に整理し、A=0, B=0A=0,\ B=0 を同時に満たす条件を求める。

方程式の実数解を xx として考えます。 このとき、ii を含まない部分と ii の係数は、ともに実数になります。 したがって、この二つが同時に 00 になる条件を求めます。 ii の係数から x=3ax=3-a が得られるため、もう一方の式へ代入して aa を求めます。 最後に、それぞれの aa と実数解の対応を確かめます。

(4)大きさの2乗を平方完成する

2次関数の軸・頂点の求め方(平方完成)

y=ax2+bx+cy=ax^2+bx+c を平方完成して y=a(xp)2+qy=a(x-p)^2+q の形にする。

軸は x=px=p、頂点は (p,q)(p,q)

ベクトルの大きさは 00 以上なので、大きさの2乗が最小になるときに、大きさ自体も最小になります。 a+tb=(3+t, 73t)\vec a+t\vec b=(3+t,\ 7-3t) の成分をそれぞれ2乗して足せば、tt の2次式です。 平方完成して最小値を求め、最後に平方根を取ります。

解答

(1)

二項定理より、

2025C0+2025C1++2025C2025=(1+1)2025=22025.\begin{aligned} {}_{2025}C_0+{}_{2025}C_1+\cdots+{}_{2025}C_{2025} &=(1+1)^{2025}\\ &=2^{2025}. \end{aligned}

したがって、与えられた和は

220251=8(220221)+72^{2025}-1=8(2^{2022}-1)+7

であり、余りは 7\boxed{7}。 よって、アは 77 である。

(2)

sinθ=3cosθ\sin\theta=-3\cos\theta より、

1=sin2θ+cos2θ=10cos2θ.1=\sin^2\theta+\cos^2\theta=10\cos^2\theta.

π2<θ<π\dfrac\pi2<\theta<\pi なので、

cosθ=110,sinθ=310.\cos\theta=-\frac1{\sqrt{10}},\qquad \sin\theta=\frac3{\sqrt{10}}.

したがって、

2cosθ+sinθ=2+310=110.2\cos\theta+\sin\theta =\frac{-2+3}{\sqrt{10}} =\boxed{\frac1{\sqrt{10}}}.

よって、イは 11、ウエは 1010 である。

(3)

方程式の実数解を xx とする。 x,ax,a はともに実数であり、与えられた方程式は

(x2ax5)+(x+a3)i=0(x^2-ax-5)+(x+a-3)i=0

となるので、

x2ax5=0,x+a3=0.x^2-ax-5=0,\qquad x+a-3=0.

x=3ax=3-a を前の式に代入すると、

(3a)2a(3a)5=0,2a29a+4=0,(2a1)(a4)=0.\begin{aligned} (3-a)^2-a(3-a)-5&=0,\\ 2a^2-9a+4&=0,\\ (2a-1)(a-4)&=0. \end{aligned}

よって a=12, 4a=\dfrac12,\ 4。 それぞれ x=52, 1x=\dfrac52,\ -1 となり、どちらも上の二つの式を満たす。 したがって、

a=12 のとき x=52,\boxed{a=\frac12\text{ のとき }x=\frac52}, a=4 のとき x=1.\boxed{a=4\text{ のとき }x=-1}.

よって、オ・カ・キ・ク・ケ・コサは順に 1, 2, 4, 5, 2, 11,\ 2,\ 4,\ 5,\ 2,\ -1 である。

(4)

a+tb2=(3+t)2+(73t)2=10t236t+58=10(t95)2+1285.\begin{aligned} |\vec a+t\vec b|^2 &=(3+t)^2+(7-3t)^2\\ &=10t^2-36t+58\\ &=10\left(t-\frac95\right)^2+\frac{128}{5}. \end{aligned}

したがって、t=95\boxed{t=\dfrac95} のとき、大きさは最小値

1285=8105\sqrt{\frac{128}{5}}=\boxed{\frac{8\sqrt{10}}5}

をとる。 よって、シは 99、スは 55、セは 88、ソタは 1010、チは 55 である。

補足見直しのポイント

(1)は 2025C0\,{}_{2025}C_0 を引いたか、(2)は正弦と余弦の符号、(3)は aaxx の対応を確認します。 (4)は最小値 1285\dfrac{128}{5} が「大きさの2乗」の値であることに注意しましょう。 求める大きさには平方根が必要です。

問題データ

難易度の目安
B(標準)
目標時間
15

講評

二項定理、三角比、複素数、ベクトルの基本事項を使う小問集合です。 難易度はB、目標時間は見直しを含めて15分とします。 どの小問も、方針が決まれば計算は短く、全問正解を目指したい大問です。

(1)は、組合せの和から二項定理を思い出せるかが要点です。 (3)は係数に ii が含まれますが、実数解という条件から実部と虚部を比較すれば、実数の連立方程式として解けます。 解の公式で複素数の平方根を計算しようとせず、まず条件を式にする練習をしておきましょう。

(2)の符号と(4)の平方根は、方針が合っていても失点しやすいところです。 計算を終えたら、求められた量と答えの形を照合してください。

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