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【解答・解説】2024年 麻布大学 獣医学科 第Ⅰ期F日程 数学 第1問

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(1)x, yx,\ yx+y=5, x2+y2=7x+y=5,\ x^2+y^2=7 をみたすとき,xy=, x5+y5=イウエオxy=\boxed{\text{ア}},\ x^5+y^5=\boxed{\text{イウエオ}} である。

(2)2次方程式 x2kx+6k=0x^2-kx+6-k=0 が実数解をもつとき,kk のとり得る範囲は

kカキ,カキ+k\begin{gathered} k\leqq\boxed{\text{カキ}}-\boxed{\text{ク}}\sqrt{\boxed{\text{ケ}}},\\ \boxed{\text{カキ}}+\boxed{\text{ク}}\sqrt{\boxed{\text{ケ}}}\leqq k \end{gathered}

である。 また,2解がともに正の実数となるとき,kk の値で整数となるものは \boxed{\text{コ}} 個ある。

(3)y=cos2θ3sinθ1 (π2θπ2)y=-\cos2\theta-3\sin\theta-1\ \left(-\dfrac{\pi}{2}\leqq\theta\leqq\dfrac{\pi}{2}\right) について,y=0y=0 のとき θ=サシπ\theta=\dfrac{\boxed{\text{サシ}}}{\boxed{\text{ス}}}\pi である。 また,yy の最大値は \boxed{\text{セ}} である。

(4)方程式 xy2x4y+2=0xy-2x-4y+2=0 をみたす整数 x, yx,\ y の組は \boxed{\text{ソ}} 個ある。 また,方程式 xy2x4y=n8xy-2x-4y=n-8 をみたす整数 x, yx,\ y の組が16個となる正の整数 nn で最も小さいものは n=タチn=\boxed{\text{タチ}} である。

重要知識と着眼点

(1)x, yx,\ y を求めず、和と積を使う

対称式の扱い方

  1. x,yx,y の対称式は、x+yx+yxyxy のみで表せる。
  2. x,y,zx,y,z の対称式は、x+y+zx+y+zxy+yz+zxxy+yz+zxxyzxyz のみで表せる。

まず (x+y)2=x2+y2+2xy(x+y)^2=x^2+y^2+2xy から xyxy を求めます。 5乗の和は、まず x3+y3=(x+y)33xy(x+y)x^3+y^3=(x+y)^3-3xy(x+y) から3乗の和を求めておくと計算できます。 (x2+y2)(x3+y3)(x^2+y^2)(x^3+y^3) を展開すると、求める x5+y5x^5+y^5 のほかに x2y2(x+y)x^2y^2(x+y) が現れます。 この余分な部分を引けばよいのです。

(2)実数解の条件を確かめてから、符号を調べる

2次方程式の解の種類と個数(判別式)

判別式 D=b24acD=b^2-4ac の符号を考える。

  1. D>0D>0:異なる2つの実数解。
  2. D=0D=0:重解。
  3. D<0D<0:実数解なし。互いに共役な2つの実数でない複素数解。

「実数解をもつ」には重解も含むため、判別式の条件は D0D\geqq0 です。 「2解がともに正」についても、まず実数解であることを確認します。 そのうえで解の積が正なら、2解は同符号です。 さらに和が正なら、2解とも正だと分かります。

この方程式の2解を α,β\alpha,\beta とすると、解と係数の関係より α+β=k, αβ=6k\alpha+\beta=k,\ \alpha\beta=6-k。 したがって、D0, k>0, 6k>0D\geqq0,\ k>0,\ 6-k>0 をすべて満たす範囲を求めます。 和と積の条件だけでは、実数でない解まで含めてしまう点に注意してください。

(3)sinθ\sin\theta だけの2次式に直す

倍角・半角の公式

sin2θ=2sinθcosθ\sin2\theta=2\sin\theta\cos\thetacos2θ=12sin2θ=2cos2θ1\cos2\theta=1-2\sin^2\theta=2\cos^2\theta-1。 これを変形すると、 sin2θ=1cos2θ2\sin^2\theta=\dfrac{1-\cos2\theta}2cos2θ=1+cos2θ2\cos^2\theta=\dfrac{1+\cos2\theta}2

cos2θ=12sin2θ\cos2\theta=1-2\sin^2\theta を使えば、yysinθ\sin\theta の2次式になります。 t=sinθt=\sin\theta とおき、1t1-1\leqq t\leqq1 の範囲で考えます。

y=0y=0 を解くときは、得られた tt がこの範囲に入るかを確認します。 最大値を求めるときは、下に凸の放物線なので、区間の両端の値を比べます。

(4)因数分解して、約数の個数に結び付ける

整数解を求める問題の定石

  1. 因数分解して、約数の組を調べる。
  2. 不等式で範囲を絞る。
  3. 整数で割った余りを考える。

xy2x4yxy-2x-4y を見たら、(x4)(y2)=xy2x4y+8(x-4)(y-2)=xy-2x-4y+8 を作れないか考えます。 積の形にすると、一方の整数を約数として選ぶたびに、もう一方が一つに決まります。

正の約数の個数・総和の求め方

N=paqbN=p^a q^b\cdots と素因数分解したとき、約数の

  1. 個数:(a+1)(b+1)(a+1)(b+1)\cdots
  2. 総和:(1+p++pa)(1+q++qb)(1+p+\cdots+p^a)(1+q+\cdots+q^b)\cdots。 各素因数の指数を 00 から順に選ぶと、すべての約数が得られる。

後半は (x4)(y2)=n(x-4)(y-2)=n となります。 n>0n>0 なので、二つの因数がともに正の場合と、ともに負の場合を数えます。 整数解が16組なら、nn の正の約数は8個です。 約数が8個となる素因数分解の形を挙げ、それぞれで最小の数を比べましょう。

解答

(1)

(x+y)2=x2+y2+2xy(x+y)^2=x^2+y^2+2xy より、

xy=5272=9.xy=\frac{5^2-7}{2}=\boxed9.

また、

x3+y3=(x+y)33xy(x+y)=125135=10.\begin{aligned} x^3+y^3&=(x+y)^3-3xy(x+y)\\ &=125-135=-10. \end{aligned}

したがって、

x5+y5=(x2+y2)(x3+y3)x2y2(x+y)=7(10)925=475.\begin{aligned} x^5+y^5 &=(x^2+y^2)(x^3+y^3)-x^2y^2(x+y)\\ &=7\cdot(-10)-9^2\cdot5\\ &=\boxed{-475}. \end{aligned}

アは 99、イウエオは 475-475

補足条件を満たす数について

この問題では、x, yx,\ y が実数であるとは指定されていません。 実際、実数なら (xy)20(x-y)^2\geqq0 ですが、与えられた条件からは (xy)2=718=11(x-y)^2=7-18=-11 となります。 条件を満たすのは複素数の組です。 上の計算は複素数でも成り立つ恒等式だけを使っているので、そのまま求められます。

(2)

判別式を DD とすると、

D=k24(6k)=(k+2)228.D=k^2-4(6-k)=(k+2)^2-28.

よって、D0D\geqq0 となる範囲は

k227,2+27k.\boxed{k\leqq-2-2\sqrt7,\quad -2+2\sqrt7\leqq k}.

2解を α,β\alpha,\beta とすると、α+β=k, αβ=6k\alpha+\beta=k,\ \alpha\beta=6-k。 2解がともに正の実数となる条件は

D0,k>0,6k>0.D\geqq0,\quad k>0,\quad 6-k>0.

これらを合わせると 2+27k<6-2+2\sqrt7\leqq k<63<2+27<43<-2+2\sqrt7<4 なので、整数 kk4, 54,\ 52\boxed2 個である。

カキは 2-2、クは 22、ケは 77、コは 22

(3)

t=sinθt=\sin\theta とおくと、1t1-1\leqq t\leqq1 であり、

y=(12sin2θ)3sinθ1=2t23t2=(2t+1)(t2).\begin{aligned} y&=-(1-2\sin^2\theta)-3\sin\theta-1\\ &=2t^2-3t-2=(2t+1)(t-2). \end{aligned}

y=0y=0 より t=12, 2t=-\dfrac12,\ 2。 範囲に入るのは t=12t=-\dfrac12 だけなので、

θ=π6.\boxed{\theta=-\frac{\pi}{6}}.

また、y=2t23t2y=2t^2-3t-2 のグラフは下に凸だから、1t1-1\leqq t\leqq1 での最大値は両端の値の大きい方である。 t=1t=-1y=3y=3t=1t=1y=3y=-3 より、最大値は 3\boxed3

サシは 1-1、スは 66、セは 33

(4)

最初の方程式を変形すると、

(x4)(y2)=6.(x-4)(y-2)=6.

x4x-4±1, ±2, ±3, ±6\pm1,\ \pm2,\ \pm3,\ \pm6 の8通りで、そのたびに y2y-2 は一つに決まる。 したがって、整数 x, yx,\ y の組は 8\boxed8 個。

次の方程式は

(x4)(y2)=n.(x-4)(y-2)=n.

nn の正の約数を dd とすると、

(x4,y2)=(d,nd),(d,nd)(x-4,y-2)=\left(d,\frac nd\right),\quad \left(-d,-\frac nd\right)

が対応する。 よって、整数解が16組となるのは、nn の正の約数が8個のときである。

異なる素数を p,q,rp,q,r とすると、その素因数分解の形と最小値は次のとおり。

素因数分解の形 約数の個数 その形での最小値
p7p^7 88 27=1282^7=128
p3qp^3q 42=84\cdot2=8 233=242^3\cdot3=24
pqrpqr 222=82\cdot2\cdot2=8 235=302\cdot3\cdot5=30

したがって、求める最小の正の整数は n=24\boxed{n=24}

ソは 88、タチは 2424

補足負の約数と、順序のある組を忘れない

(x4,y2)=(1,6)(x-4,y-2)=(1,6)(6,1)(6,1) は、異なる (x,y)(x,y) を与えます。 また、(1,6)(-1,-6) のように両方が負の場合もあります。 正の因数の組を大小の区別なく挙げるだけでは、整数解の個数を少なく数えてしまいます。

問題データ

関連分野
三角関数整数
難易度の目安
B(標準)
目標時間
20

講評

対称式、2次方程式、三角関数、整数を扱う小問集合です。 難易度はB、目標時間は20分です。 一つ一つは標準的ですが、(4)の後半まで取り切るには、因数分解と約数の個数を結び付ける力が必要です。

(1)は x, yx,\ y を個別に求めようとせず、対称式の計算に徹しましょう。 (2)は「判別式・和・積」の条件をそろえ、(3)は置換した変数の範囲を忘れずに扱うことが得点につながります。 (4)で手が止まった場合も、積が6となる最初の空欄は確保しておきたいところです。

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