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【解答・解説】2024年 麻布大学 獣医学科 第Ⅱ期 数学 第2問

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半径 14\sqrt{14} の円 CC において,長さ 42\sqrt{42} の弦ABをとる。さらに,ABを底辺の一つとする,AD=BC\mathrm{AD}=\mathrm{BC} の台形ABCDを考える。ただし,台形ABCDは円 CC に内接し,CC の中心Oをその内部に含むとする。もう一つの底辺DCの長さが 14\sqrt{14} であるとき,次の問いに答えよ。

(1)ADB=ナニ, CAB=ヌネ\angle\mathrm{ADB}=\boxed{\text{ナニ}}{}^\circ,\ \angle\mathrm{CAB}=\boxed{\text{ヌネ}}{}^\circ である。

(2)DA=, BD=+フヘ\mathrm{DA}=\boxed{\text{ノ}}\sqrt{\boxed{\text{ハ}}},\ \mathrm{BD}=\sqrt{\boxed{\text{ヒ}}}+\sqrt{\boxed{\text{フヘ}}} である。

(3)等脚台形ABCDの面積は,(+)\boxed{\text{ホ}}\left(\boxed{\text{マ}}+\sqrt{\boxed{\text{ミ}}}\right) である。

重要知識と着眼点

(1)中心を含む位置関係から、弧に対する角を読む

台形が中心Oを内部に含むので、二つの底辺はOを挟んで反対側にあります。 AB、DCの中点をそれぞれM、Nとすると、M、O、Nは一直線上に並びます。 まず、この位置関係を図に表しましょう。

円に内接する等脚台形ABCD。長い底辺ABを下、短い底辺DCを上に置き、中心O、底辺の中点MとN、半径OAとOD、対角線ACとBDを示す

Oは二つの底辺の間にあります。MNが台形の高さです。

三角形の辺と角・外接円の半径の関係(正弦定理)

A,B,CA,B,C の対辺を a,b,ca,b,c、外接円の半径を RR とすると、

asinA=bsinB=csinC=2R.\frac a{\sin A}=\frac b{\sin B}=\frac c{\sin C}=2R.

正弦定理から sinADB\sin\angle\mathrm{ADB} を求める方法もありますが、正弦の値だけでは鋭角と鈍角を区別できません。 ここでは、半径と弦の半分でできる直角三角形を使い、先に中心角を求めます。 円周角は、それと同じ弧に対する中心角の半分です。

ABに対する小さい中心角は 120120^\circ です。 また、OD=OC=DC=14\mathrm{OD}=\mathrm{OC}=\mathrm{DC}=\sqrt{14} より、三角形ODCは正三角形です。 したがって、DCに対する小さい中心角は 6060^\circ です。 また、AD=BC\mathrm{AD}=\mathrm{BC} より、弧ADと弧BCの長さは等しくなります。 残りの角度を二等分すれば、CAB\angle\mathrm{CAB} につながります。

(2)辺と対角線を、それぞれ円の弦として扱う

(1)で弧に対する中心角が分かると、ADは中心角 9090^\circ に対する弦です。 したがって、三角形AODは直角二等辺三角形になります。

BDは、三角形ABDに正弦定理を使って求めます。 弧BCと弧CDを合わせた弧に対する円周角が BAD\angle\mathrm{BAD} です。 75=45+3075^\circ=45^\circ+30^\circ として、加法定理で正弦を計算しましょう。

(3)台形の高さを、中心から二つの底辺までの距離に分ける

底辺の長さは分かっているので、必要なのは高さMNです。 直角三角形OMA、ONDで三平方の定理を使うと、OM、ONが求まります。 Oが台形の内部にあるため、高さは二つの距離の和 OM+ON\mathrm{OM}+\mathrm{ON} です。 差を取らないよう、図と照らして確認してください。

解答

(1)

AB、DCの中点をM、Nとする。 OMAB\mathrm{OM}\perp\mathrm{AB} であり、直角三角形OAMで

sinAOM=AMOA=42/214=32.\sin\angle\mathrm{AOM} =\frac{\mathrm{AM}}{\mathrm{OA}} =\frac{\sqrt{42}/2}{\sqrt{14}}=\frac{\sqrt3}{2}.

よって AOM=60\angle\mathrm{AOM}=60^\circ で、ABに対する小さい中心角は 120120^\circ。 また、OD=OC=DC=14\mathrm{OD}=\mathrm{OC}=\mathrm{DC}=\sqrt{14} より三角形ODCは正三角形なので、DCに対する小さい中心角は 6060^\circ である。

Dを含まない弧ABに対する円周角より、

ADB=60.\boxed{\angle\mathrm{ADB}=60^\circ}.

また、等しい弦AD、BCに対する弧は等しいので、弧BCに対する中心角は

360120602=90.\frac{360^\circ-120^\circ-60^\circ}{2}=90^\circ.

よって、CAB=45\boxed{\angle\mathrm{CAB}=45^\circ}

ナニは 6060、ヌネは 4545

(2)

AOD=90\angle\mathrm{AOD}=90^\circ より、三平方の定理から

DA=14+14=27.\mathrm{DA}=\sqrt{14+14}=\boxed{2\sqrt7}.

Aを含まない弧BDに対する中心角は 90+60=15090^\circ+60^\circ=150^\circ なので、BAD=75\angle\mathrm{BAD}=75^\circ。 三角形ABDに正弦定理を使うと、

BD=214sin75=214(sin45cos30+cos45sin30)=2146+24=7+21.\begin{aligned} \mathrm{BD}&=2\sqrt{14}\sin75^\circ\\ &=2\sqrt{14}\left(\sin45^\circ\cos30^\circ +\cos45^\circ\sin30^\circ\right)\\ &=2\sqrt{14}\cdot\frac{\sqrt6+\sqrt2}{4}\\ &=\boxed{\sqrt7+\sqrt{21}}. \end{aligned}

ノは 22、ハ・ヒは 77、フヘは 2121

(3)

三平方の定理より、

OM=14(422)2=142,ON=14(142)2=422.\begin{aligned} \mathrm{OM}&=\sqrt{14-\left(\frac{\sqrt{42}}2\right)^2} =\frac{\sqrt{14}}2,\\ \mathrm{ON}&=\sqrt{14-\left(\frac{\sqrt{14}}2\right)^2} =\frac{\sqrt{42}}2. \end{aligned}

Oは台形の内部にあるので、高さは MN=(14+42)/2\mathrm{MN}=(\sqrt{14}+\sqrt{42})/2。 求める面積を SS とすると、

S=42+14214+422=56+2834=7(2+3).\begin{aligned} S&=\frac{\sqrt{42}+\sqrt{14}}2 \cdot\frac{\sqrt{14}+\sqrt{42}}2\\ &=\frac{56+28\sqrt3}{4}\\ &=\boxed{7(2+\sqrt3)}. \end{aligned}

ホは 77、マは 22、ミは 33

補足対角線の長さを別の方法で確かめる

BDの水平方向の長さは (AB+DC)/2(\mathrm{AB}+\mathrm{DC})/2、鉛直方向の長さはMNです。 本問では両者が等しく、ともに (42+14)/2(\sqrt{42}+\sqrt{14})/2 です。 したがって、三平方の定理から

BD=242+142=21+7\mathrm{BD}=\sqrt2\cdot\frac{\sqrt{42}+\sqrt{14}}2 =\sqrt{21}+\sqrt7

となり、正弦定理の結果と一致します。

問題データ

主分野
三角関数
関連分野
なし
難易度の目安
B(標準)
目標時間
15

講評

円周角、正弦定理、三平方の定理を組み合わせる図形問題です。 難易度はB、目標時間は15分です。

最初の図が大切です。 「中心Oを内部に含む」という条件を図に反映すれば、円周角の大小や、高さを求める際に距離の和を取ることが判断できます。 (2)の対角線で手が止まっても、(3)は半径と底辺の長さだけで求められます。 解ける設問を先に取り、残りの時間で加法定理の計算を見直しましょう。

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