重要知識と着眼点
(1) を先に求める
倍角・半角の公式
。 。 これを変形すると、 、。
の正弦・余弦を別々に求めると、二重根号を含む計算になります。 ここでは に注目しましょう。 なので、積はすぐに求められます。
また、最初の二つの分数を通分すると、
したがって、 とおけば と表せます。 (1)の二つの値は、この式に代入して求められます。
(2)置き換えた変数の範囲と、最小値をとる条件を区別する
三角関数の基本的な関係式
。 ()。
の両辺を で割ると、 が得られます。 また、指定された を通分すると、
通分した分子が になるため、(1)で使った積の逆数です。 したがって となり、2次関数の最小値の問題に変わります。
ただし、 をすべての実数として扱ってはいけません。 では が0より大きく1以下のすべての値をとるので、 の範囲は です。
最後に求めるのは、 が最小になるときの ではなく、 が最小になるときの です。 平方完成でその を求め、 の方程式に戻しましょう。
解答
(1)
とおくと、
のとき、 だから、
のとき、 だから、
ホマは 、ミムは 、メは 、モは 。 ヤユは 、ヨラは 、リは 。
(2)
より、
また、
であるから、
より、 のとり得る範囲は 。 したがって、 のとり得る範囲は である。
はこの範囲に入るので、 は のとき最小値 をとる。 このとき、
より だから、
ルは 、レは 、ロは 、ワは 、ンあいは 。 うは 、えは 、おかは 、きは 、くけは 。
補足置換を使わずに最小値を確かめる
もとの式も、通分して平方完成すれば
と書けます。 よって であり、等号は のときに成立します。 求めた二つの ではどちらも となるので、最小値と等号条件をまとめて確認できます。
講評
三角関数を一つの変数にまとめ、2次関数として最小値を求める標準問題です。 難易度はB、目標時間は10分です。 置換が指定されているため、その意味を式で確かめながら進めれば最後まで取り切れます。
(1)では、 を見て正弦・余弦を個別に求めようとすると計算が長くなります。 式全体に積 が現れていることに気付けるかが要点です。 (2)は の範囲を明記し、最後に が二つ求まるところまで丁寧に仕上げましょう。


問題データ